RECORD

Eno.414 水貝 弥白の記録

引っ越し

神秘と触れてからの生活の変化は本当に怒涛のようだった。

父親が恐縮しながらどこかへと連絡を取ると、エージェントのようなスーツの男女が2時間後にはうちに来て、オレのこれからのことについてニュースを読み上げるように淡々と説明をしていった。

北摩テクノポリスにカレントコーポレーションもあるということで、オレの処遇はハイと言う前にだいたい決まってた。

内定していた就職先には急遽辞退の連絡を入れたし、先生にもめっちゃ頭を下げた。
そして大学の入学試験を受けることになり、願書や調査書の手配もお願いした。

周りの友達は急にどうしたんだとめっちゃ驚いて色々聞いてきたけどオレも本当のことを言えないし、向こうの人に誘われてとか言って嘘を付くはめになったのが一番もどかしくてイライラした。

入試はあっという間に終わったしなんなら帰ったら結果まで届いてた。
こんな価値のない合格があるかよ。

こうしてオレは何も考える暇もなく、北摩テクノポリスに引っ越しをしていた。
まだ夢を見続けている気分だ。