RECORD
Eno.346 海狛 呪理の記録
日記①
───────
3年生になって数ヶ月が経過した。
心機一転ってことで新しい日記を買ったぞ。
忘れそうなこと、忘れたくないことをここに書き込むことにする。
ちゃんと忘れずに書くんだぞー??
【○月✕日】
路地に倒れてるヤツを見つけた。
気まぐれで声掛けた瞬間、がぶりと首にいかれた。
迂闊だった。体質が訴えてる。アイツは……。
……ちょっと話を聞いたところ、どうやら迷い人っぽい。なんだか気の毒そうな事情があると見る。アタシは多分だけど同情してしまった。
ちょうど深夜の話し相手がほしかったところだった。だから経過を見るついでに、暫くは会う約束を取り付けた。
体質的に苦しくなったら、その時はその時だ。
【○月✕日】
前にあった行き倒れ…もとい、チトセと同棲することになった。
ここ数日話して分かったが、アイツは悪いやつじゃない。どちらかと言えば善性だ。
だからもう少しだけ近くに居ることにする。
最近ルームシェアが解消して寂しい思いをしてたのはそうだからな。
最近、少しだけ喉が渇く。身体も少し暑い。
アイスを多めに買っておけ。
今を楽しく生きるために、笑っていろ。
普通であれ、海狛呪理。
【○月✕日】
月待よすが、アイツは怖い。
裏世界のラウンジで休憩している時に遭遇した。呉院での後輩がまさかこっち側だったとは…。
神秘を暴きたいってアイツは言ってた。
アタシには理解できない感情だった。でも、ソレにかける情熱だけはたしかに感じてしまって。思わず、応援してしまった。
今思えば悪手も悪手。何やってんだろ、アタシ。
でもさ…暴いてくれるんだろ、月待よすが。
だったら、ちゃんと───────。
(ここからは黒く塗りつぶされている。)
○むかつく追記
あとなぜか額に口付けされた。
なんか悔しい。今後のアタシはやり返す手段を考えておくこと。いいな?
【○月✕日】
裏世界に良さげなスポットを発見した。
そこは水が真っ赤なプール場。
真っ赤以外は全部普通のプールっぽい? まだ分からないため今後身体を用いて検証してみる。
そろそろ夏が来る。涼むスポットしては最適なのでちゃんと覚えておくこと。
☆裏プールって呼ばれてるらしい。
今度からそう呼ぶことにする。
【○月✕日】
裏プールで気分展開に釣りをしていたら妙な男と出会った。
なんか、ナンパされた。暇だったから乗ってやった。
そしたら案外楽しくなってしまって色々と話してしまった。今も思えばわりと悪手だったかもしれない。…でもちょっとスッキリはした。
神秘や怪奇の話をした。
男、もとい物部は物理的手段以外で解決出来る方法はないか…という話をしていた。
違いない。それは違いないけれど。
……この怖いという感情をどう処理すれば良いのか、わからない。和解したとしてもこの感情を拭える気がしない。
わからない。わからない。わからない。
でも、思考を整理する機会になった。
【○月✕日】
今日も裏プール。
体質を用いてプールの性質を解析しようとしたところで謎の双子と遭遇、結果だけでいえばバカ騒ぎをした。
危険かも、って忠告してやったのにプールに全力で飛び込んだ時はさすがに肝が冷えた。
でもアイツら、笑ってた。心底愉快そうに。
なんだか自分がバカみたいに思えて、アタシも飛び込んだ。入水して、水遊びをして、最後は二人にぶっ飛ばされて。
めっちゃ楽しかった…………。
途中、人の目があって恥ずかしかった筈なのに。
また遊びたいって心から思っちまった。ほんとあの二人には感謝しないと。
そういえば、あの日はやけに身体の調子が良かった。いや水遊びしてから身体の調子が良くなった……?
よくわかんないけど、また入水してたしかめてみる。
△追記
そういえば特に身体に不調は見られない。
あの赤い水は無害だったらしい。
【○月✕日】
今日も裏プール
一人で赤い水に入ってみた。
でも前のような妙な感じはしなかった。
…単純に遊びすぎて変な感覚に陥ってただけかも。なんか恥ずかしい。
検証が終わった後にまた別の少女と出会った。
少ししか話せはしなかったが、ソイツも神秘を追っているそうだ。…最近はほんと物好きが多いと思う。
いや……過度に怖がってるアタシの方がもしかしたら異端なのかもしれない。
【○月✕日】
今日は身体の調子がとても悪かった。
裏世界で遊びすぎたせいか、明らかな不調だった。
だから少しだけ発散しようとして……そこで猫に見られた。
あれが仮に人間だったら、どうなっていたんだろう。
結局、どうなるんだろう。わからない。
わからないから、怖い。
ああ、でも……わからないままになるぐらいなら。
誰かに───────
3年生になって数ヶ月が経過した。
心機一転ってことで新しい日記を買ったぞ。
忘れそうなこと、忘れたくないことをここに書き込むことにする。
ちゃんと忘れずに書くんだぞー??
【○月✕日】
路地に倒れてるヤツを見つけた。
気まぐれで声掛けた瞬間、がぶりと首にいかれた。
迂闊だった。体質が訴えてる。アイツは……。
……ちょっと話を聞いたところ、どうやら迷い人っぽい。なんだか気の毒そうな事情があると見る。アタシは多分だけど同情してしまった。
ちょうど深夜の話し相手がほしかったところだった。だから経過を見るついでに、暫くは会う約束を取り付けた。
体質的に苦しくなったら、その時はその時だ。
【○月✕日】
前にあった行き倒れ…もとい、チトセと同棲することになった。
ここ数日話して分かったが、アイツは悪いやつじゃない。どちらかと言えば善性だ。
だからもう少しだけ近くに居ることにする。
最近ルームシェアが解消して寂しい思いをしてたのはそうだからな。
最近、少しだけ喉が渇く。身体も少し暑い。
アイスを多めに買っておけ。
今を楽しく生きるために、笑っていろ。
普通であれ、海狛呪理。
【○月✕日】
月待よすが、アイツは怖い。
裏世界のラウンジで休憩している時に遭遇した。呉院での後輩がまさかこっち側だったとは…。
神秘を暴きたいってアイツは言ってた。
アタシには理解できない感情だった。でも、ソレにかける情熱だけはたしかに感じてしまって。思わず、応援してしまった。
今思えば悪手も悪手。何やってんだろ、アタシ。
でもさ…暴いてくれるんだろ、月待よすが。
だったら、ちゃんと───────。
(ここからは黒く塗りつぶされている。)
○むかつく追記
あとなぜか額に口付けされた。
なんか悔しい。今後のアタシはやり返す手段を考えておくこと。いいな?
【○月✕日】
裏世界に良さげなスポットを発見した。
そこは水が真っ赤なプール場。
真っ赤以外は全部普通のプールっぽい? まだ分からないため今後身体を用いて検証してみる。
そろそろ夏が来る。涼むスポットしては最適なのでちゃんと覚えておくこと。
☆裏プールって呼ばれてるらしい。
今度からそう呼ぶことにする。
【○月✕日】
裏プールで気分展開に釣りをしていたら妙な男と出会った。
なんか、ナンパされた。暇だったから乗ってやった。
そしたら案外楽しくなってしまって色々と話してしまった。今も思えばわりと悪手だったかもしれない。…でもちょっとスッキリはした。
神秘や怪奇の話をした。
男、もとい物部は物理的手段以外で解決出来る方法はないか…という話をしていた。
違いない。それは違いないけれど。
……この怖いという感情をどう処理すれば良いのか、わからない。和解したとしてもこの感情を拭える気がしない。
わからない。わからない。わからない。
でも、思考を整理する機会になった。
【○月✕日】
今日も裏プール。
体質を用いてプールの性質を解析しようとしたところで謎の双子と遭遇、結果だけでいえばバカ騒ぎをした。
危険かも、って忠告してやったのにプールに全力で飛び込んだ時はさすがに肝が冷えた。
でもアイツら、笑ってた。心底愉快そうに。
なんだか自分がバカみたいに思えて、アタシも飛び込んだ。入水して、水遊びをして、最後は二人にぶっ飛ばされて。
めっちゃ楽しかった…………。
途中、人の目があって恥ずかしかった筈なのに。
また遊びたいって心から思っちまった。ほんとあの二人には感謝しないと。
そういえば、あの日はやけに身体の調子が良かった。いや水遊びしてから身体の調子が良くなった……?
よくわかんないけど、また入水してたしかめてみる。
△追記
そういえば特に身体に不調は見られない。
あの赤い水は無害だったらしい。
【○月✕日】
今日も裏プール
一人で赤い水に入ってみた。
でも前のような妙な感じはしなかった。
…単純に遊びすぎて変な感覚に陥ってただけかも。なんか恥ずかしい。
検証が終わった後にまた別の少女と出会った。
少ししか話せはしなかったが、ソイツも神秘を追っているそうだ。…最近はほんと物好きが多いと思う。
いや……過度に怖がってるアタシの方がもしかしたら異端なのかもしれない。
【○月✕日】
今日は身体の調子がとても悪かった。
裏世界で遊びすぎたせいか、明らかな不調だった。
だから少しだけ発散しようとして……そこで猫に見られた。
あれが仮に人間だったら、どうなっていたんだろう。
結局、どうなるんだろう。わからない。
わからないから、怖い。
ああ、でも……わからないままになるぐらいなら。
誰かに───────