RECORD

Eno.26 朔 初の記録

じゅーいち


朔初は勉強が好きなわけではない。

否、別に嫌いなわけでもない。
学生というものは常なるかなどの時代も不思議なことに勉強というものを遠ざける。
それは毎日日々感じ入りながら得るものではなく。
学校というものに通った上で座らせて黒板の前でやる、テストのあるものである。
ああ、大人になってから、その学びの価値に気がついたりするものなのだが。
今青春を駆け抜ける若者にとっては、戦いであり、壁であり。
自分の自由時間を軽く奪っていくものなのだろう。


居眠り。
サボり。
ズル休み。

そう言ったものを朔初は特に嫌悪はしていない。
その人に興味はないからである。
が、なんのために学校に来ているのかは大いに疑問だった。
勉学に集中の意図を与えない。
それならば、入学する必要もないだろうに。
なんの理由もなく、ただただ勉強はせずに。
放課後に水を得たコイというものになり、足早に帰宅の道へと帰る。
結局、学校に仲のいい人がいるから訪れているに違いがなく。

それは勿体無いないことだった。

点さえ良ければ、大人しくしていれば。
私はきっと、優等生。


朔初は、勉強をしている。