RECORD
Eno.83 大御門 錦慈の記録
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心配してくれてありがとう。
でもごめんね、紅坂さん。
そういうの、いらないんだ。
無題
>>273919
「あっ、待て錦慈!」
聞いているように見えて全然聞いちゃいない。
なんでもお願いをきくという癖して、
こういう時だけはっきり断ってくるのだ、こいつは。
自分の生き方は自分で決めているからと言いたげに、
どんなに伝えたってこの部分だけ変わってくれない。
「お前、神様にでもなるつもりなんですか!
やめろと言ってるでしょう、おい!聞いてんのか!」
そんなの人間の生き方じゃない。
お前は大丈夫なのかもしれないけれど、
見ていてこっちが苦しいからやめて欲しい。
「錦慈!」
去っていこうとする片腕を引っ掴む。
やっぱり様子がおかしいんだよ、最近のお前は。
だからもっと、話して欲しい。話が、したかった。
心配してくれてありがとう。
でもごめんね、紅坂さん。
そういうの、いらないんだ。
