RECORD

Eno.104 虚戯 遊真の記録

枕返し

それは5年前から時折見る不思議な夢。
今年に入って神秘に触れてから急に頻度が高くなった。

夢の中で、俺は知らない誰かだった。
誰かおれはいつも、頭から血を流して死んでいる。


夢の中で、俺は見知らぬ少女だった。

床に付して、頭から血を流して死んでいる



夢の中で、俺は老人の姿をしていた。

何かを拝むような姿勢のまま、頭から血を流して死んでいる



夢の中で、俺は



             





俺は?



「違う」



これは俺ではない

あのとき死んでいたのは俺じゃない

あれは





───とうさん





午前3時、激しい頭痛で目を覚ます。
寝ている間に掻き毟ったのか頭の古傷が開いていて、
生温い血が目に入って痛かった。

ばらばらに散っていた意識がまた一つに戻っていく。
俺は今日も生きている。