RECORD

Eno.414 水貝 弥白の記録

初仕事

いよいよクライアントから「依頼」が来るようになった。
掃除とか、買い出しとか、そんなことをこなしてたんだけど

怪奇のサンプルを取ってこいだって。
はっ、ふざけてる。こちとら2025年に入るまで
神秘のしの字もしらなかったんだぜ?

応急医療処置実習と、実践護身術演習も受けたけど、受けたけどさ…

他の人の戦うところを見ようと思って裏世界の横丁まで足を伸ばしたら
目の色がおかしいよっぱらいがこっちに向かってきて、
逃げようとした後ろにもいてわけわかんないうちに戦うことになった。

抵抗がなければ殴っていいよと行ってくれた人もいた。
きっと困ってた俺を励ましてくれたんだと思うけど
普通に頭真っ白で、1・2回殴ったときの感覚だけがまだ手に残ってる。

怪奇を一掃した後、信龍くんが同じ場所にいることに気づいた。
信龍くんも1ヶ月前まで神秘や怪奇については全然知らなかったみたいだけど
刀で怪奇を祓うところは堂々としてて凄かった。

準備もなしに飛び込んだ俺は後からすっげー恐怖とか
情けなさとかで頭も心もぐちゃぐちゃになるし。

でも、味方でいてくれるって言ってくれた…言わせたからには
俺も力になれるようになりたい。

ただ守られてるだけなんて嫌だから。