RECORD

Eno.344 本田健斗の記録

戦いの中で

今日は遂に怪奇との戦闘依頼がありました。幸い多くの人が居て、その中に知っている方や友人が居て……いえ、その事は手放しには喜べませんね、この日常の裏に余りにも多くの友人が関わっているという事を喜ぶのは不謹慎でしょうから。
わたくしにとっては裏ですら日常の一部となってしまった節がありますが。

「……やはり戦いは怖いです、最中はそんな事を感じる暇もありませんでしたけど。」


死者こそ出ていない筈ですが、戦闘不能者はそれなりに出ましたし、情けない事にわたくしもその中の一人になりましたからね、大事には至りませんでしたが。

「……それとやっぱり、血が流れるのは好きではありません。日常を守る為には向き合わないといけないのでしょうけど。」


怪奇を本で殴った感触がまだ手に残っています。神秘を帯びた本はそんな事は無かったと言うようにいつも通りの外見を保っていますが。この手が怪奇の血に濡れたのは間違い無いのでしょう……なんて、気にし過ぎなのでしょうかね。そもそも血のない怪奇も居ましたし。

果たして怖いものを怖いと、恐ろしいものを恐ろしいと思いながらこれからを過ごしていけるのか……ちょっと不安ですね。