RECORD
Eno.618 ミリルミナ・ハーシェルの記録
慣れと不慣れと。
この街はとても広くて、広くて、嗚呼もう本当に広い。
二本の足で歩き回るにはあまりにも細々としていて入り組んでいて、その上それなりに広いものだから、未だに道には慣れないでいる。広いだけならば、慣れたものなんだけれど……コンクリートの地面っていうのは土と草の匂いがする田舎道よりずっと足が疲れる。
小さな物含めて乗り物が多種多様にあるのはこのためなのかとしみじみしてしまったのはココだけの話。公共の乗物も複数ありすぎて混乱してしまうのは、自分が田舎と言える様な場所育ちだからっていうのもあるんだろうけれど。
上を見上げれば空はやたらと狭く感じる。郊外の街と違って建物の密度が高いのと、街路樹よりもずっとずっと高い建物が多いからかもしれない。一応、少し中央から離れれば自然もそれなりにあるんだけれど……息苦しいのは、カチカチの人工物に囲まれるのが性に合わないからなのだろうか。
道沿いの公園の片隅に避難してベンチに腰掛ければ、やっと少し落ち着けた気がして大きく息を吐いた。
ようやっと最近慣れてきた、異国の言葉と文字、そして看板の読み方。
それでもまだまだ、気軽に散策に出るには危険なのを身にしみて理解した気がする。そろそろ、気軽に散歩して知らない場所探索とかを楽しめそうな気がしていたので、ちょっとがっかりだけれど。
ため息混じりにポケットから端末を取り出す。
これも慣れてない物の一つだ。他の人達みたいにいろいろなアプリを使いこなしたりなんかはまだ難しく、最低限しか使いこなせてない気がするけれど。まあ現状、それで自分は困ってないので問題ないのだろう。通話アプリを立ち上げて、呼び出し音が途切れたのを確認し、口を開いた。
「ごめーん! また迷子になっちゃった────!!」
『だから地図アプリを活用できるようになれとアレほど……えぇい仕方のない、迎えに行くまで待っとれ!』
帰宅するまで、延々とお説教されたのは言うまでもない。
二本の足で歩き回るにはあまりにも細々としていて入り組んでいて、その上それなりに広いものだから、未だに道には慣れないでいる。広いだけならば、慣れたものなんだけれど……コンクリートの地面っていうのは土と草の匂いがする田舎道よりずっと足が疲れる。
小さな物含めて乗り物が多種多様にあるのはこのためなのかとしみじみしてしまったのはココだけの話。公共の乗物も複数ありすぎて混乱してしまうのは、自分が田舎と言える様な場所育ちだからっていうのもあるんだろうけれど。
上を見上げれば空はやたらと狭く感じる。郊外の街と違って建物の密度が高いのと、街路樹よりもずっとずっと高い建物が多いからかもしれない。一応、少し中央から離れれば自然もそれなりにあるんだけれど……息苦しいのは、カチカチの人工物に囲まれるのが性に合わないからなのだろうか。
道沿いの公園の片隅に避難してベンチに腰掛ければ、やっと少し落ち着けた気がして大きく息を吐いた。
ようやっと最近慣れてきた、異国の言葉と文字、そして看板の読み方。
それでもまだまだ、気軽に散策に出るには危険なのを身にしみて理解した気がする。そろそろ、気軽に散歩して知らない場所探索とかを楽しめそうな気がしていたので、ちょっとがっかりだけれど。
ため息混じりにポケットから端末を取り出す。
これも慣れてない物の一つだ。他の人達みたいにいろいろなアプリを使いこなしたりなんかはまだ難しく、最低限しか使いこなせてない気がするけれど。まあ現状、それで自分は困ってないので問題ないのだろう。通話アプリを立ち上げて、呼び出し音が途切れたのを確認し、口を開いた。
「ごめーん! また迷子になっちゃった────!!」
『だから地図アプリを活用できるようになれとアレほど……えぇい仕方のない、迎えに行くまで待っとれ!』
帰宅するまで、延々とお説教されたのは言うまでもない。