RECORD

Eno.37 ルネ・シラーの記録

ワインの発酵・あなたに永遠の命を与えるもの

人は本質的に未知を恐れる。
故に彼らは唯一絶対の真理に縋ろうとするのだ。




イヌ
人語を理解する二足歩行のいぬ。
狂犬病ワクチン接種済み。



助けて神様!!注射イヤです~~!
どうしていぬは毎年こんな怖い思いをしなければいけないのですか!?
この世に狂犬病ワクチンなんてものを生み出した悪魔の顔を見てみたいです~!




ルイ・パスツール
フランスの生化学者・細菌学者。
ロベルト・コッホと共に「近代細菌学の開祖」とされ、
低温殺菌法の発見や狂犬病ワクチンの発明など様々な功績を残している。

また、彼はアルコール発酵が微生物の働きであることを科学的に証明神秘の解明した人物としても知られている。

19世紀のその日、発酵と呼ばれた神秘は彼によって解明され、
ワインの醸造技術は【神の祝福】から【人の化学】へと引き継がれたのだ。



実際、カレントコーポーレーションの研究によって19世紀以前に製造されたワインからは微量の神秘率が検出される事が明らかになっている。


科学技術の発展は我々に多くの恩恵をもたらしたが、その代償として多くの神秘的製法が失われた。

東洋の奇書に記されたヒヒイロカネ
イタリアのストラディバリ父子が制作したストラディバリウス
海さえ焼き尽くしたとされる焼夷兵器、ギリシャの炎

そして、神々が愛した不老不死の霊薬。
アンブロシア、ネクタル。アムリタ、ソーマ。


だが、それらの一部は神秘を失った今もなお現代に存在し続けている。
無論、不老不死の霊薬も例外ではない。


[月見台][虚夢]
神秘の声 [Eno.37] 2025-05-12 04:56:04 No.115923

「………いいえ。」
しばらくの沈黙の後、神秘が再び言葉を発する。

「永遠の命は、確かに実在しています。」

「それは、あなた自身なのですよ。
サマエルの子、シラー。

発言を一時的に非表示にする


ルネ・シラー。
彼女の血液には至高の赤エリクサーが流れている。




かつて、ある人間の男女が木に実った果実知恵の果実と、木から落ちた果実生命の果実を発見した。
二人は木を見てしばらく悩んだ後、落ちた果実生命の果実の方を選んで食べた。
だが、その果実は地に落ちてしばらく時間が経っていたため、
偶然にも発酵によってアルコールが生成されていた。

神はその行いに激怒し、二人を果樹園から永久に追放した。
故に彼らは死すべき定めを負って定命の苦役を担わねばならない。