RECORD

Eno.26 朔 初の記録

じゅーなな


「…………」

早朝が一番効率が良かった。
朔初は握っているラケットを、鞄の中にしまっている。
一番身近にあった鈍器はこれだった。
から、これを使っている。

依頼というものは案外にも順調に進んでいて、しかし一点困ったことがあった。
戦闘。
みんな獲物をくまなく探すようだった。
指定の土地にいけば、大抵の場合人がいる。


「……」

「呆れた」


──ばかみたい!
大きい力に溺れる人たちみたいだった。
見る限りはあの人たちも協力者なのだろう。
しかも自分と同じ学生だ。

それが夜歩き回り。
夜な夜な神秘を殴り倒す。

それの何が普通の学生か!


「ほどほどにしときゃいいのに」

普通の学生側から痛烈に批判をする。

とはいえ、依頼に討伐や、見回りがある以上、どうしても戦わなければいけないのも事実だった。
なら、早く寝て早く起きればいい。
試してみたら案外、これは正解なようだった。

朝焼けに夕焼けに突入するなんて矛盾していることにもほどほどなことだったけど。



「…………」


本当に馬鹿らしい。
朔初は暴力は嫌いだ。

対話を望む。
対話しないけどね。