RECORD
Eno.26 朔 初の記録
6月に入れば、当然、部活加入の話が出て来た。
他の学校は知らないけど、うちの学校は必ず部活に所属するか、外部で何か所属するクラブがあることを申告しなければならない。
よくもまあ古臭い慣習だな、とは思うのだけども、そうである以上、文句を言ったって変わらないのだった。
変えるのなら、学校から変えなければならない、というわけで。
学校の規則から。
「ねー、どうする?部活」
「まだ部活紹介もまだだし決めてないよ」
「だよね〜、わかる、はっちゃんは?」
「私も、何も、決めてないです」
首を横に振るのを見て、だよねえ〜…と3人まとめて項垂れていた。
6月ともなればクラス内でそろそろグループも固まってくるところだった。
だいたい細かく分裂されて、あとは近くの席だとかと話すだけ。
小さいクラスの出来上がりだった。
グループに入れなかったものたちは、ひとりぼっちかぼっち通しでの枠組みになるかのどちらかである。
そんなところ。そんなもの。
別のクラスへ、小学校の友達を頼って探しにいく人も、まだちらほら見られるけどもね。
その中でもあの子はやっぱり、特別なようだった。
クラスの中ではもちろん。クラスの外にも、ちいっちゃい子がいるんだよね〜、なんて世間話は漏れ出ていた。
あの子は私たちのグループにいたけれど。
同時に、クラスのみんなとも仲良しになりつつあった。
人気者、までは行かないが。
どちらかといえば、マスコットだ。
誰にも愛想が良くて、ニコニコとして。
4月初めの人見知りは解けていった。
クラスの外には、まだ激しい人見知りがあるが。
どの子も、その子がいることを普通に受け入れつつあったから。
紹介が近づけば、にわかに部活の話題が活発となってくる。
あの子に声をかける人も多くなって来たのだけども。
曰く、どこに入るの、の一点張りばっかりだったけど。
小さくて可愛い女の子。
クラスのマスコットがどこの部活かは、やっぱり気になる子も多いようだった。
「私も決まってなーい、ってはっちゃん言ってるのにね」
「いいんですよ。言ってることを知らない人もいますから」
「はっちゃんってほんとお人よし〜」
でーも、そこが可愛いんだ〜!と。友達はペタペタとあの子にくっつついた。
ちょっ、ふふっ、XXちゃん、とあの子もニコニコして笑っていた。
毎日のように繰り返させる光景に、私もいつものことだなあ、とのんびり笑っていた。
友人は小さい頃から仲のいい友人にひっつく癖があって、最近は引っ込んだものだと思っていたけど。
可愛いものにひっついていたのだとやっと気がついた。
楽しそうなのを、頬杖ついて見ていたか。
そんなたわいもない中で数日。
中間テストも帰って来た頃に。
私たちはそこそこ、って感じだったけど。
あの子は、ほぼほぼ満点で度肝を抜かれてしまった。
頭よかったんだ、って聞けば。
内緒ですよ、って、いつものようにはにかんでいたけど。
体育館、ぬるい空気が空間を包む中で。
バッシューの鳴る音。
部活説明会、および紹介が始まった。
CASE:5
6月に入れば、当然、部活加入の話が出て来た。
他の学校は知らないけど、うちの学校は必ず部活に所属するか、外部で何か所属するクラブがあることを申告しなければならない。
よくもまあ古臭い慣習だな、とは思うのだけども、そうである以上、文句を言ったって変わらないのだった。
変えるのなら、学校から変えなければならない、というわけで。
学校の規則から。
「ねー、どうする?部活」
「まだ部活紹介もまだだし決めてないよ」
「だよね〜、わかる、はっちゃんは?」
「私も、何も、決めてないです」
首を横に振るのを見て、だよねえ〜…と3人まとめて項垂れていた。
6月ともなればクラス内でそろそろグループも固まってくるところだった。
だいたい細かく分裂されて、あとは近くの席だとかと話すだけ。
小さいクラスの出来上がりだった。
グループに入れなかったものたちは、ひとりぼっちかぼっち通しでの枠組みになるかのどちらかである。
そんなところ。そんなもの。
別のクラスへ、小学校の友達を頼って探しにいく人も、まだちらほら見られるけどもね。
その中でもあの子はやっぱり、特別なようだった。
クラスの中ではもちろん。クラスの外にも、ちいっちゃい子がいるんだよね〜、なんて世間話は漏れ出ていた。
あの子は私たちのグループにいたけれど。
同時に、クラスのみんなとも仲良しになりつつあった。
人気者、までは行かないが。
どちらかといえば、マスコットだ。
誰にも愛想が良くて、ニコニコとして。
4月初めの人見知りは解けていった。
クラスの外には、まだ激しい人見知りがあるが。
どの子も、その子がいることを普通に受け入れつつあったから。
紹介が近づけば、にわかに部活の話題が活発となってくる。
あの子に声をかける人も多くなって来たのだけども。
曰く、どこに入るの、の一点張りばっかりだったけど。
小さくて可愛い女の子。
クラスのマスコットがどこの部活かは、やっぱり気になる子も多いようだった。
「私も決まってなーい、ってはっちゃん言ってるのにね」
「いいんですよ。言ってることを知らない人もいますから」
「はっちゃんってほんとお人よし〜」
でーも、そこが可愛いんだ〜!と。友達はペタペタとあの子にくっつついた。
ちょっ、ふふっ、XXちゃん、とあの子もニコニコして笑っていた。
毎日のように繰り返させる光景に、私もいつものことだなあ、とのんびり笑っていた。
友人は小さい頃から仲のいい友人にひっつく癖があって、最近は引っ込んだものだと思っていたけど。
可愛いものにひっついていたのだとやっと気がついた。
楽しそうなのを、頬杖ついて見ていたか。
そんなたわいもない中で数日。
中間テストも帰って来た頃に。
私たちはそこそこ、って感じだったけど。
あの子は、ほぼほぼ満点で度肝を抜かれてしまった。
頭よかったんだ、って聞けば。
内緒ですよ、って、いつものようにはにかんでいたけど。
体育館、ぬるい空気が空間を包む中で。
バッシューの鳴る音。
部活説明会、および紹介が始まった。