RECORD

Eno.270 猫の記録

子猫の記録17

きょうのおはなし。

ねこ、ひとりになるときはあそびたいときとか、みられたくないときかも



死に際の猫は 誰にも見られたくはないのです。
子猫はそれを知っています。

てんしのおはなし。むずかしくてよくわからなかったけど。
こまったとき、すくってくれるのは、そばにいるにんげん。
それは、ちょっとだけわかった。

こころをしずめてくれるのが、もしほんとうにてんしさまなら


ねこたちから亡くなった人や猫からきっと、かこはうまれていないのだろうな。 わからない。もしかしたらぼくじしんが、そういううまれなのかもしれないけれど。

かこは、だれかのかこだから。
いいことばかりが、ぼくのなかにあるわけじゃなくて。
くるしいも、さびしいも、かなしいも、たくさんあって。
すくわれずに、だれからもみられずきえた、だれかのかこだから。

ぼくは、てんしさまにも、かみさまにもなれないけれど。
そんなかこを、すくえたらいいなとおもってます。




すやり。

ゆめのなか。

ふわり、ぴかぴか。

いくつかのひかりをみました。

あたたかい、けれどどこかさびしそうなあかりでした。
そんなひかりに、こねこはいいました。

「だいじょうぶ。きっと、さびしくなくなるよ」
「だいじょうぶ。きっと、かなしくなくなるよ」
「だいじょうぶ。ぼくがちゃんとみているよ」

そんなことばしか、こねこはかけられませんでしたが、
そうであればいいと、そうなったらいいなと、
じぶんにできること、さがすのでした。