RECORD

Eno.205 穏岐 穏凪の記録

メモ書き12

こんな狂った世で、自身こそが正しいのだと象徴することになんの価値があるだろう?

自身の世界は、見ている者にとってどうしようもなく正しいのに、それをわざわざ公言する意味もない。

しかし、それは私にとって見える世界で定義されたものだ。

ありとあらゆることに価値と意味などなく、それを見出すのは、見詰める者次第でしかない。


誰かに問う気には私にはないが、いずれ叶うのならば問答をする日が来るだろうか。


お前にとって、こんな破綻した世には価値があるものかと。


それが是でも非でも、どうでもいい。

そう捉える過程にこそ、私が求むる価値があるだろう。







 
























この手記をもし読む者が現れたのなら、問わねばなるまい。

お前ではなく、お前自身の物語に、果たして価値はあるのかと。

それを定義するのはお前ではなく、私であると。

お前が定義したものなど、私にとってはなんの意味もないのだから。