RECORD

Eno.490 伏見 蓮の記録

無題

元々神秘を寄せやすい体質もあって、長年裏側で活動してればいつかこういう日が来るのはまぁ予想していた。

元々神秘なんてものが使える時点で自分が人間だと思ってないし、別に人間というものにこだわりがある訳でもないからいいが…。

一通にはこの事を話した、弟子には嘘は付けないしな。

一桜には言ってない、言ったらどんな顔をするか目に見えてるからな。

一通は神秘を討つ為なら俺が神秘に侵された状態でも一緒に戦って欲しいと無理を言ってしまうかもしれないと言った。
俺が望む答えだったから内心嬉しかったのを覚えてる。

一桜はきっと話しても止めて来ないとは思うが、悲しみそうだから言えてない。
人という存在を大事にしてるし、ただでさえ寂しがりなのに身近な人間が怪奇になりましたなんて言えるはずもない、それでもいつかはバレるか言うかしないといけないのだろうけど。


幸いまだ『成りかけ』であって、神秘率の濃い場で自分自身も神秘度が高くなってない限りは変化はない、少なくても今は。

人間でなくなる可能性と同時に、人間じゃ決して届かない力を手に入れたのも事実だと思っている、だから俺はこれでいい。

……でも他のやつも少し心配になってきたな。

一通は素直な良い子だ、それに俺と思考が近いのも共感できる部分があって親近感もある。

一桜は時々手が掛かるが悪い子じゃない、俺の心配をしてくれてるのは良く分かる。

だけど俺は二人に感じるこの感情が何なのか自分ではよく分からない、友愛なのか親愛なのか、それともどれでもないナニカなのか。

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