RECORD

Eno.613 食堂 千食朝の記録

ひとつ、目を見せた。
たくさん手を見せた。

いっぱい映して、見つめて、焼き焦がして。
いっぱい撫でて、ひたして、染み込ませて。

うれしい気持ちが増えていく。
たのしい気持ちが溢れてくる。

もっとおいしくなっていくのが待ち遠しくて。


だから今日はいっぱい千切られた。

千切れてなくなるとお腹が空くけど空かなくなる。
食べたくなるけど食べたくなくなる。

それでも欲しい気持ちはなくならない。
時間が経ったら増えて、溢れて、元通り。
全部を知って満たされるまで。たぶん、ずっと。

もしかしたら、お腹いっぱいになったとしても。


また『今度』がきたら、その時は。