RECORD

Eno.227 朧 戒の記録

無題

「    ……い……カイ」



「……?何だ……誰だ」



「    たの?  ボクを……」



「トオ……ル?」



「         」



飛び起きて膝を抱える。呼吸は乱れて、わずかに身体は震えていた。
最近は見なくなっていた悪夢。呪いの言葉を向ける幼馴染。
周囲の者が死地の淵を彷徨ったりしたのを
間近で見た影響なのだろうか、精神が不安に傾いたのだろう。

「判ってるよ、俺は……わかってる」

震えがおさまれば、シャワーを浴びに部屋を出た。
淀んだものを全て流すように熱いシャワーを浴びて、いつも通りの顔をしなくては。