RECORD

Eno.26 朔 初の記録

CASE:8


家に帰ってから寝転びながら私は考えていた。
二人が入るって言うのだから、私の既定路線はもうそっちだった。
仲良し3人組の一人だけ、部活動が違うなんてへんなことだろう。
そうして離れてく仲もありそうで、怖くなっているのもある。

あの二人といなければ、私は一人だったから。

結局私は、新しい友達を作ることができなかった。
ような、気がしていた。
元の友達の他に、話さない子がいないわけじゃない。
教室の中でも程々に上手くやれていると思う。
グループ活動でもうまく話せている。
隣の席は友達でもなく、あの子でもない。
けれど、休み時間、話さないわけじゃなかった。

仲は悪くなかった。

でも。それはいいってことでもなかった。

手持ち無沙汰、暇な時間。
本命ではない隙間を埋める作業。
空いた時間にわざわざ友達のところまで行く暇もない。
そこら辺の人と、ほどほどな話題を話してお茶を濁す。
喋らないって手もあったけど。
それは孤立の合図でもあった。
寝ててネタにされる人なんて、センスある人だけなもんだろう。
私は愛され系ではない。

3人だけのグループチャットが動いている。
なんてことはないゆったりとした動きが見られていた。

先に話したのは私なのに。
先に仲良くなったのは友人のように思われた。

取られている気分だ。

何となく心のモヤが溜まっていた。
グルチャで文字列を打ち込んだ。
クラスグループのチャットの動く音が鳴った。

心臓が煽るようになる。
ベットの上で心身共に力が抜けてるはずなのに。


──空白が掬う。