RECORD

Eno.26 朔 初の記録

にじゅーさん



「………」

帰路で朔初は思うことがあった。

自分の頭の片側のリボンを引っ張った。

クラスの中で話されていたことを思い出していた。



「……」

「あいつ、SURFのアカウント持ってんだ」

ちゃんと。
しかして返答はあるのだろか。
さよならをしたっきり見てない彼女だったし。
きっと戻ってこないのだろう。

そう決めてたから、こんなことをして。
ああやって、来たのだろう。

願いを叶えてあげていた。
なんでもはできないけど。
あの子に甘いのを認めるしかなかった。

怪奇存在は嫌いだ。
嫌いだけど、あの子は無垢だった。
心から自分を慕ってくれて。
心から自分をすいていた。

裏切れなかった。
信じてみたかった。

嬉しかった。

私、かっこよくありたかったの。



あの子が寂しくないのを祈ったことを、認めるしかなかったのだった。


あの子にも、誰にも内緒だけどね。