RECORD
Eno.365 藤宮 紫晴の記録



▶はい
いいえ

長めのダウンロードは想定していた。宿題をして待つこと、しばし。


タップを続ける。

カメラが一度、勝手に起動して何もせず閉じた。
ちょっと驚くも、初手のゲームの演出だろう。ますます面白くなりそうだ。
期待と不安を抱えて、新しいゲームを触る時はやはり一番楽しい。

▼名前を入力してください

一考。というにはやや長い時間の末。

▼ユカリ
ーーーー
そう。
この瞬間から。
このアプリひとつから。
藤宮紫晴の平和な学校生活は、大きく変化してしまうことになるとは。
思いもしなかったのだった。
序

「"着せ替え魔法少女RPG、神秘を収集・吸収していろんな装備と武器を入手し、最強の魔法少女で戦おう!" かー」

「着せ替えとRPGの合わせは以外とあんまりないんだよね、コスト重いし。珍しいしやってみよっと」

▼ " 神秘の魔法少女 " を ダウンロードしますか?
▶はい
いいえ

▼ダウンロード中……
長めのダウンロードは想定していた。宿題をして待つこと、しばし。

▼ダウンロード が 完了しました。

▼ワールド「アザーサイド」へ。 ようこそ 魔法少女
タップを続ける。

▼アザーサイド支援AI 魔法少女となる少女を確認
カメラが一度、勝手に起動して何もせず閉じた。
ちょっと驚くも、初手のゲームの演出だろう。ますます面白くなりそうだ。
期待と不安を抱えて、新しいゲームを触る時はやはり一番楽しい。

▼魔法少女、あなたの名前は──
▼名前を入力してください

「んー。どうしよっかな。リアル交換あったら困るし……」
一考。というにはやや長い時間の末。

「そうだ、名前からと取って……」
▼ユカリ
ーーーー
そう。
この瞬間から。
このアプリひとつから。
藤宮紫晴の平和な学校生活は、大きく変化してしまうことになるとは。
思いもしなかったのだった。