RECORD

Eno.139 浮季草 斂華の記録

雑SURF

雑SURF

 ……というものがあるらしい。
 いや、経験はある。何か名栗くんから来たやつ。

 どう返せば良いのか分からなかったので適当に言いくるめたらそこそこ楽しかった。

 閑話休題。

 で、これはどうやらコミュニケーションの一環だということが分かった。
 どうでも良いことを送り、喋る。目的が無くても良い。強いて言うなら話しかけることが目的だ。
 結果として楽しかったり、仲が深まれば良い。そんなもの。

 ……私にはできないな、と思ってしまった。
 関係性を親密にすれば、そこから私の神秘に触れてしまう可能性が上がる。
 狐の方は良い。問題は合せ鏡の怪奇の方。
 結局、正体は不明のままだし、身体を完全に入れ替えてからは何の音沙汰も無い。

 でも、今の私が神秘の産物である以上、広まって、例えば性同一性障害なんて診断が付けられてしまった日には。
 私は解明された神秘として消滅するかもしれない。

 ……だから、こっちから雑に話しかけることは、怖くてできない。
 そうでないと、早いところ証明できればいいのに。