RECORD
二人ということ。戦う覚悟。
「……なんでそんな単純なことを思いつかなかったんだろう。」
思いついていないわけじゃなかった。
実行ができなかっただけだ。
>>1407747
「それなら、ちょっとちゃんとお話を聞いてからの方がいいかな。」
無理強いはできないし。
それはまた今度お話をしよう。
「……汐音。」
やっぱり、自分の妹は聡い。
探りを入れて先に汐音のことについて問うつもりだったけれど
先を越されてしまった。
「そうだよ。
うちだってあの場に一緒に居た。知った。
この学校の中にだって、たくさんの情報がある。
もう、無関係じゃ居られないの。」
「汐音が何よりもうちのことを大事にしてくれているっていうのも、勿論わかってる。」
>>1408253
「あっ………お姉ちゃ……ん。」
お姉ちゃんにはやっぱり敵わない。
観念したようにぽつりと口を開く。
「私……お姉ちゃんには危ない事してほしくなくて……。
それに……私達は……。
もし私達の秘密が……神秘で無くなるようようなことがあったら……
その時は最悪のことも考えなくちゃいけないって思ったりして……それで……。
知ろうって……思ったの。
裏のこと、神秘のこと、私達の……ことも。」
俯いて言葉を漏らす。
それは反省する子供のような仕草かもしれない。
過去を見る汐音と
未来を見るうちと
変わってしまったあの日に、もう一度向き合えるのかな。
同じ道を、違う歩き方をしてきた二人は
きっと、それぞれの向き合い方があるんだよね?
ねえ、加賀宮 ◆音
それから、二人で歩いた道を復習した。
うちにとっての向き合い方だ。
汐音の見て来たことを、うちも見ていく。
裏世界についての勉強はいっぱいした。
ちゃんと講義も受けた。
事前準備は万全、だと思う。
次は実戦だ。
練習と試合は全然違うってわかってる。
少し怖いかったから、新隈さんから貰ったはっぱを使わせて貰った。
>>1171190
「うん、……"万が一"の確率が高いんでしょ?
プロの言う事だもん、聞いておかなきゃね。」
聞き返すということは、そういうことだと。
幾つもある策の中からのリスクとリターンの計算……というよりもこれは感なのだけど。
「イメージは少しやってきた。
テニスとかもイメトレの時間ってあるんだ。
二つあるならー……助かるかもっ。」
一つ目で成功したなら二つ目で本題に進めるかもしれないし。
そうして葉っぱを一枚受け取った。
「変化したい自分の姿。
耳と尻尾だけをメメみたいに、……ダックスフントみたいに……。」
"鏡で見て来た自分の外見" そのアドバイスが一番善かった。
自分の顔以上に、自分と同じ、瓜二つの存在が隣に居るのだから。
垂れ下がる大きなお耳。
それはその姿の何処から垂れ下がるのだろうか。
自分のツインテールの辺りからかも。
ぺろんとめくったらくすぐったそうにしてたな。
ちょっと中毒性のあるにおいをしていたな。
すらり、ふわりとしなやかな尻尾。
生えるとしたら、ちゃんと尾骶骨の辺りからかな。
嬉しい時はゆらゆら、悲しい時にはしゅんと垂れ下がる。
お風呂に入れたらぺたんこになっちゃってたっけ。
そこから、硬さ、柔らかさも確かなイメージにする。
思い出と共に、葉っぱを両手で、ぎゅっと握る。
https://www.rabbithutch.site/usagoya/picture.php?user=quote&file=transmorph-675.webp
>>1173443
「……おお!上手くいってる……と思う!ダックスフントってそんな感じなの?」
あなたのしっかりしたイメージは、誤った変化を起こすことなくあなたに確かに愛犬のものであろう尾を生やしました。頭に乗せた葉はまったくあるような気がしませんが、たぶんあるんでしょう。
「どう?気分は。尻尾って変な感じするよね~……」
これは本物の尾が生えてしまった人の感想。

「これがあるとね、感覚が鋭敏になるんだよ。」
イメージした、愛犬の姿。
利発で、大人しくて。
少しの足音でも誰が来たのか気がつく聴力。
おやつを隠した場所を見なくても探し当てる嗅覚。
元々動体視力は良い方。
そのイメージを重ねて、上乗せして。
これは大いにうちの力になってくれている。
それからはずっと戦うときはこの姿で居るかな。
まだ一週間も経ってないかな、だいぶ手慣れて来た今でも、もうこれは手放せなくなっちゃった。
最初は汐音には不安がられちゃったっけ。
うちがうちでなくなっちゃわないか、消えてしまわないかって。
大丈夫、根底にはちゃんとうちが居るから。
いつでも戻って来れるから。
今はー、ふふっ、この耳と尻尾にメロってくれている。
>>1526444
「はぁ……お姉ちゃんのメメ……。
それもたまに見せてね……?」
お手してる……!
お姉ちゃんのお手……!と呼吸が荒くなっている。
……最初からかも。
だ、だってうちだって気に入ってるんだもん!カワイイし!
強いていうなら……
普段の時、ちょっと声が聞き取り辛くなっちゃったかな?
そのくらい。
それとあとは……アルバイトを始めたんだ!
稲城神社で巫女さんのアルバイト。
縁は束都高校生の神楽さん。
最初に汐音と行ったときに案内してくれた巫女さんと偶然ラウンジで出会ったんだ。
そこから、アルバイトをしてるって知ってー……
いいなって思って、お話聞きに行ったり、行動!
その結果……

「ほらっ、見て見て。カワイイ衣装でしょーっ」
白と紅のコントラスト。
普段は着ないような衣装で、なんだか違う自分になったみたい!
……やっぱりうちちょっと変身願望あるのかも……。
今はそんなに忙しく無くて、掃除とか、お守りの在庫管理のお手伝いとかをしてる。
字は結構得意だから……その内御朱印を書いたりするかも……!?
なんだかアレ花形って感じするよねー!
……流石に神事とかはできないよ?アルバイトだし。
あー、でも……

「お祭りの時とか、年末年始とかは……ヤバいよね……。」
ついこの間、河原神社で見た……。
それまでにお仕事しっかり覚えて戦力にならなきゃ……。

