RECORD

Eno.26 朔 初の記録

にじゅーろく



──朔初は生徒会長になった。

ただそれだけの肩書きを与えられた。
本当にそれだけだった。
後に残されたのは鍵と外套と運命の輪のカード。
手紙の長さに比べて淡白な残しもの。
そんだけだった。

なにも思うところはなかった。
あの見透かすような目が嫌いだった。
人が思ってること、ぴたりと当ててくるのが気持ち悪かった。

そう言う目なんだって。

いくらでも罵れそうな気がした。

見透かしやがって!
見下しやがって!
見ずに嫌がって!!


くだらない対話。

肩書の中身は空っぽだったかな。

どうせ臆病風なんだ。
お前も。


あたしも。