RECORD

Eno.58 眞上 縫斗の記録

交わる点、藍眸と翠厄(1)

- ヤッホー横丁、幽明雑貨街にて -


[ヤッホー横丁][幽明雑貨街]
眞上 [Eno.58] 2025-05-10 17:34:07 No.81089

立ち並ぶ店舗のひとつに届け物。店の前に車を停め、店主といくらかやりとりをすれば、滞りなく仕事を終える男の姿がある。

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[ヤッホー横丁][幽明雑貨街]
伊万里 [Eno.129] 2025-05-10 17:35:26 No.81123

>>81089
「あ」

裏世界のこうした場所にあるにしては、若干場違いな黒い車。適当に冷やかして出た隣の店の前に止まるそれに、思わず声を漏らした。

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[ヤッホー横丁][幽明雑貨街]
眞上 [Eno.58] 2025-05-10 17:39:00 No.81192

>>81123
「ん」

さて車に乗り込むか、というところで聞こえた声に視線をやる。知人だ。何か用向きがあるのかと思いながら、あなたを見つめている。

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[ヤッホー横丁][幽明雑貨街]
伊万里 [Eno.129] 2025-05-10 17:44:58 No.81326

>>81192
「御機嫌よう、こないなとこまで来はってて。お忙しいんね」

お仕事選んでやっていけない身なんですねぇ。

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[ヤッホー横丁][幽明雑貨街]
眞上 [Eno.58] 2025-05-10 17:48:24 No.81399

>>81326
「ああ」

嫌味を理解しているのかいないのか、淡泊な答えが返る。

「どこかに用があるのなら送れるが」

予定自体はあるが、急ぎの予定はないので。

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[ヤッホー横丁][幽明雑貨街]
伊万里 [Eno.129] 2025-05-10 17:57:57 No.81633

>>81399
「なぁに、隙あらば仕事探し? ああやだやだ、やめてよね。
 あたし、あんたさんみたいに行き急いどらんのよ」

車や乗り物が嫌いなわけではないが、あなたのことは得意ではない。それをあなたが察しているかは知らないが。

「それにぃ、眞上のの車て息詰まるから乗りたないんよ。
 人乗せるんなら、そこの降ろしてから乗せたらぁ?」

助手席を指さして、身体ごと首を傾けた。

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[ヤッホー横丁][幽明雑貨街]
眞上 [Eno.58] 2025-05-10 18:08:24 No.81858

>>81633
「そうか。気が変わったらいつでも言ってくれ」

助手席の彼女は今後もしばらく降りない見込みであるので。
会釈をすれば、ふと聞こえた声の方に向かって行った。御機嫌よう。

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[ヤッホー横丁][幽明雑貨街]
伊万里 [Eno.129] 2025-05-10 18:12:32 No.81962

>>81858
「気が変わったらね」

礼には何も返さず肩をすくめて。あなたが向かった方とは反対側へと歩いていったのだった。これだから眞上のて嫌なんよ。御機嫌よう。

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結局声の主、迷子らしい彼女は先に他の者に助けられていた。
それでいいと思う。同じ他人なら、同世代の若者の方が威圧感を与えないだろうし。

「……」


瀧守は自分こちらのことが嫌いだ。
それは構わないし、好かれる努力をしようとも思わない。
取り繕ったところで、己の本質を嫌われているのだから。
無理な付き合いは、双方の為にならない。

けれど彼は、ああして隠しもしない域で自分を嫌っているにもかかわらず、完全には無視をしない。
今日だって、わざわざ声を掛けずに立ち去った方が、不快な思いをせずに済んだのではなかろうか。
彼が、なんとなく気まずいから、といった理由でそうする人でないことは知っている。

「人が好きなのだろうな」


己は勝手に、そう思っている。



──どこかに用があるのなら送れるが。


「気持ち悪…」


あの男はいつもそう。
敵意悪意しか向けられていないのに、どうしてそんな申し出ができるのだろうか。
ああ、好意由来の加害悪霊憑きも許容する輩だったな。
まったくもって理解できないし、する気もない。したくない。

これだけ明確に嫌っておきながら、
あれの存在をないものとできない己の性質がにくい。
いや、大してにくくもないけども。

「身内に不幸でも起こらんもんかしらね」


話もしたくないものだから、積極的にそうしてやろうとも思わないが。
そんな何かがあったように見えたらつついてやろう。

それくらいには思っている。