RECORD

Eno.270 猫の記録

猫の記憶18

暫く『目』との付き合い方の練習をしていた。
そのせいか、どうかはわからないけれど長い夢を見た。

生きていれば、というあるかないかも分からない
お姉ちゃんの姿を夢で見た。

顔は上手く見れなくて、でも、優しかった。
どこか、口調がかこに似ているのは、もしかしたら、
かこの印象が混ざっているのかもしれない。

夢の中でお姉ちゃんは、『目』の付き合い方を教えてくれた。
でも、それは、かこの使うものとはまた違っていて、
よくわからなかったけど。

起きたときには、久々に普通の視界になっていた。



これが、偶然だったのかはわからないけれど。

お姉ちゃんが、もしかしたら助けに来てくれたのかもなんて。
ちょっぴり思って。

……ただ。
そのお姉ちゃんは最後、猫の姿になっていた。
あの、『黒猫』だった。



ごめんなさい。お姉ちゃんは――…



そこで夢から目が覚めた。





ふと思い出したこと。

私のことをこねこ、と呼び始めたのはそう。


お姉ちゃんが最初だった。