RECORD

Eno.607 黒村かすれの記録

渡航記録4

 


これは、信仰の話だ。


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ナレッジ [Eno.966] 2025-06-15 03:53:59 No.1947416

「そうか。見張る私の心構えが変わるから聞いた。
 答えてくれてありがとう。」

「……これは監督者ではなく私個人として言うが、
 寝れる間は寝るように努めろ。特に自分を人間だと思う奴は。」

「それは言うなら人間らしさというもので、
 失った後に手に入るものではない。」

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ばり子 [Eno.7] 2025-06-17 23:25:03 No.2139721

>>2138948
「ん」

おかえりとただいまがあったことに、少しごきげん。

「え? 椅子で寝てるんですか?
 それはちょっと」

ふきげん。

「家に住まわせたうえで椅子で寝させる女にするつもりですか。
 きちんと横になって寝てください。
 布団がないなら貸しますし、
 ベッド派なら私のを使ってもいいですから。
 私はそれこそアンドロイドなのでどうとでも寝ますが、
 忍者はそれでも人間なのでしょう?」

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忍びの優劣は、人間性を如何に制御して捨てられるかにかかっている。
人のままに人を超えること──それが黒村に生まれた者に課せられた使命だ。


何故そのようなものが必要だったのか。

かつて人間ではない者たちが跋扈していた時代に、
それでも人間が世界の主導権を握らねばならないと発起した民がいたという。
人でないものに、人の行く末は任せられないと。


まあ、経緯は何であれ。
己にはその適性があった。
倒れゆく兄弟達を踏み越えて、黒村掠の領域に達していった。
人という肉を極限まで削ぎ、生物としての骨子のみを制御して維持する。

骨と皮の空隙にこそ宿る力があると──信じられてきた。
この世界に翻訳して言うなれば、それが神秘と呼ばれるものなのだろう。


睡眠も食事も、生物としての限界に達するまでは何の問題も起こすこと無く稼動できる。
そのように生きられるからだ。


だが………ひょっとすると。
そういうのはちょっと怖いし、心配されるのかもしれない。