RECORD

Eno.382 フルルーナ・ワイズマンの記録

<rt>なみだ</rt><rb>祭り</rb>の日



タマガイくんフェスに行った、かねてより宣伝されていたお祭りの日だった。

待ち合わせをしたけど、命だけ結構遅れて来たのを覚えている。

パレードを見て、ご飯食べて、バッグに模様をつけて。

お土産は書いそびれたけど、まあどうでもいいか。


途中からアキラの様子がおかしくなった。

動揺?塞ぎ込み?原因は後から聞いた。

恋に敗れて、その相手のデートを見たらしい。

お風呂で聞いた話だから、みんながアキラを心配したり、怒ったりした。

自分も自分なりの言葉をアキラに投げて、ひとまずは収まったみたい。

だったけど、やっぱりまだ引っかかってたみたいで。

次の日暇だったからルムメと遊ぼうとしたら、カラオケにいるって言うから合流した。

そしたらアキラが乱入してきて、シキも来て。

一波乱終わって、仲直りした、そんな感じだった。

よくわからないまま始まって、よくわからないまま終わってた友達の恋。

あのとき、自分はなんて言えばよかったんだろうな?


―――今日も月を見た。

新月だった。

昏い夜はどこか怖く、その中で見つけた新月の影は特別なものだった。

昏く淀んだ月を瓶に詰め、今日はそれで終わりにした。

月は、その顔を見せてくれなかった。