RECORD

Eno.26 朔 初の記録

にじゅーはち

「………」

かちゃん。
かちゃん。

かちゃん。

次々と教室のドアを閉めていく。
容赦はなく。
淡々と。
作業を行った。

それが正しいことである。

中に人がいないかは確認している。
とっくに下校の時刻は過ぎ去っている。
部活の片付けなどは容認している。
図書室で学ぶ生徒たちも同様。

くだらない話をするなら、そこら辺のフードコートでいいだろう。
期末の試験だって近いんだ。
早く急げ。

帰れ。

帰れ。

帰れ。



「──」

黄昏の街、夕焼けの空。
真っ赤に影を伸ばしながら。

今日も。






くだらないことだった。
裏を練り歩くも結構な話だった。
でもお前たちときたら学生の半分を忘れたかのように訪れるようだった。

「……」


学校に“通わせてもらっている”くせ。
静かに、気持ち悪がった。
それに関して、どれだけ何を言われてもよかった。
秘書の人だって言ってたじゃないか。


──学生生活を疎かにしないでくださいね。