RECORD

Eno.158 墨井 志世乃の記録

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それがありえる場所で、あるかもしれないことを想像する。



手をかざしたら、すり傷がなおったらいい。
握りこぶしをつくったら、ぶつかられてもへっちゃらで。
ぬいぐるみは、わたしの言う通りにまもってくれる。

ありえないから、ありえること。
神秘って、そういうこと?

ちょっぴりややこしい。
でも、ややこしいのが大事なんだろう。


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秘密のお仕事をちょっとずつやっている。
おもちゃを捕まえたり、妖精さんから粉をもらってきたり……。

みんな暴れん坊だから、ちょっと大変。
そういうのに疲れた日は、パトロールの任務をやったりする。
学校とか、ピアノのレッスンとか、いろいろあるからやれる日は多くないけど。
ぬいぐるみたちも一緒にがんばってくれるから、ちゃんとできてる。……と、思う。

時々、他の人に手伝ってもらえたりした。
裏世界で、知ってる人に会った時はびっくりした。
今は、あんまり怖くないかも? 慣れてきたからかな。

みんな、本当は知ってたりするのかな。
でも、あんまり言っちゃいけないし。
こういうのって、どきどきするね。


「キーホルダー、色々持っておかなきゃ。ね」

「ぬん」