RECORD

Eno.344 本田健斗の記録

月が変わって

大学生になって3ヶ月が経ちました。

普通ではない日常ではありますが3ヶ月ほぼ毎日学校に通えたのは……小学生以来でしょうか?

寮の生活が楽しくて、友人もこれまででは考えられないほど出来ました。

裏世界では恐ろしく、挫折もありつつも裏世界があったからこそ出来た絆も有り……

そして、今のわたくしが表世界で健常者とほぼ変わらぬ生活が出来るのは神秘があるからこそなのです。
人々がどれだけ神秘を疎んでも、それは危険だと嗜めたとしても……残念ながらわたくしがまともな日常を過ごすには切り離せぬものなのです。

そして恋をしてしまいました、本当は罪人としてずっと償い続けるのならそんな事に現を抜かして……なんて言うにはもう手に入れた日常を、友人達との思い出が積み重なりすぎていました。

でも、恋心に名前を付けるにはまだ早いと思っていたのは本当なのです……ああ本当にやられましたよ、色々と。

何時か潰れる日まで、潰れずに耐えられるのならば人としての終わりを向かえるまで償い続けなければ……

「……でもやっぱり潰れたくないし、死にたくないです。」



わかっていました、これまで過ごす事の出来なかった日常に居続ければ中途半端な希死念慮死にたがりが薄れていくことは。

そもそもとして生きていて欲しいと願う人の意思を無視して自らを使い潰そうとするのもそれはそれで罪なのかもしれません。

けれど憧れた恋をしてなおやっぱり『償わないといけない』という強迫観念は未だ消えることはなく、原動力でもあるそれをわたくしは消す勇気も持てないのです。