RECORD

Eno.414 水貝 弥白の記録

お父さん

 父は、カレントコーポレーションの中でもカレントロジスティクス部門の子会社に所属していて、でも神秘の適性がないから本当に普通に働いている会社員のお父さんって感じだった。休みの日には車を出して自分の買うものなんて無いのに家族の買い物に付き合ってくれたり、もっと小さい頃には川遊びや虫取りの方法を教えてくれたりと優しい人だったと思う。

 だから俺が神秘に目覚めた日に、あの寒い明け方に家までたどり着いたときもてっきり心配して動転するんじゃないかな、血に弱いから倒れるんじゃないかと思ってたんだけど泥と血に塗れた俺を抱えて家に入った後、俺にまったく傷がない事に気づいた父はその場で職場に連絡して人を呼んで、俺の検査をした。

 神秘を見て触れることができること自体が才能で、父は俺にカレントのインターンとして活動すること、北摩市の学校に進学することを言い渡した。父は神秘のことになると頑なで、俺の話を一切聞き入れてくれなかった。就職が決まって喜んでくれた父さんはもういないんだと、そう感じていた。

 俺は、父さんと一線を引いた神秘が  。