RECORD

Eno.188 柊 柑凪の記録

『カンナとの交換日記』Page20

敬愛する、わたしの良き親友へ

日曜日、温室のみんなでテスト勉強をした。

わたしはいつもカンナと一緒だから、人間の世界のだいたいのことはわかる。
ただ、学校の授業中はロッカーの奥深くにしまわれているから。
カンナが何を勉強しているのか、おぼろげにしかわからない。

最初は問題の意味もちんぷんかんぷんだったけれど、
カンナの友達が教えてくれたおかげで、テストに出てくる内容を学べた。
勉強は1~2日と短かったけど、わたしは宿題のプリントと教科書を通して人間のことを少し学んだ。

期末考査の本番も順調だった。
問題をしっかり暗記してきたおかげで、7割ぐらいは上手く答えられた自信がある。

人間の体で、おいしいごはんやおやつもたくさん食べた。
ぬいぐるみでいるのもいいけど、人間の暮らしって、こんなに幸せなんだ。

いつまでもこの幸せを味わっていたいけど……カンナがいないと、何もかもが物足りない。
だから早く帰っておいで。"空から落ちた星を奉るお祭り"の、その前に。


きみの守護天使、ラビ