RECORD

Eno.360 山田 流布音の記録

山田流布音という怪奇について.mp4

データベースの中に動画が追加されていた。
再生するとノイズと黒い画面。

『ここで彼女の情報を見ている協力者の君へ。突然で申し訳ないが、ささやかなお願いがある』

誰のモノか加工音声。
続いて資料が提示される。

山田流布音(ヤマダルフオン)
身長:約187cm  種族:不明
出身:異世界  出現時期:不明  拠点:不明

服装、振舞いに少々問題あり。
公式に呼び出せば応じるが、いくらか反抗的であり改善は期待できない。

過去に5回ほど素査が行われたが、尾行していた調査員は30分ほどで全員が調査対象から道を尋ねられた。それぞれ違う調査員が全員であり、とても偶然とは思えない。
対象からの言及がないため尾行を再開しても、そこから1〜2時間もすれば振り切られてしまっている。
遺憾ながら現状、彼女に関しては強い探知能力がある事しか掴めていない。



しばらくすれば、またあの加工音声が流れる。

『彼女の探知能力は専門家でも隠れて嗅ぎ回るのは難しい。そこで、今回は多角的に調査を進めたいと思う。具体的には、学友あるいは戦友として彼女から情報を引き出してほしい…』

一瞬の間、ため息のようなノイズが大きく聞こえる。

『…この世界の未知とは危険を孕むものだ。解き明かすのもまた危険を伴う。どうか充分に注意してくれたまえ』