RECORD
Eno.271 鞍馬 北兎の記録
Prowler-うろつく者-
先日からとある裏世界を調査している。
進捗は芳しくない。入る度に新たな地形が生成されるような、そんな錯覚さえ感じた。
徒労もいいところだ。

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―― これは彼女ではない
そう思った瞬間の僕は、自分でも驚くくらい冷静だった。
回避行動をとりつつAR障壁とチャフの展開。火事場の馬鹿力というやつだろう。
夕暮れの暗さも相まって誤魔化しおおせた。



進捗は芳しくない。入る度に新たな地形が生成されるような、そんな錯覚さえ感じた。
徒労もいいところだ。

「今までなら」
>>3582102
「どうしたんです?迷子になってるんですか?」
突然、背後から声をかけられる。
>>3583994
「退去……?いいえ、まさか」
「嫌われていなくてよかった……ね、こちらへきて?」
浴衣姿のソレは貴方に向かって手を広げる。
「ね……、ここなら誰も見ていないわ」
>>3584840
歩み寄る貴方に向けた笑顔は崩さない。
だがその姿は貴方の知る色々な姿に瞬きのたびにとって代わってゆく。
瞬きをしていなければ、まるで安定しないようにただ歪み変化するのがわかるだろう。
「約束……」
「約束なんてなくても好きな人に会いたいと思ってはいけない?」
さぁ、はやくこの腕の中までくるといい。
ソレは軽く舌舐めずりすると貴方が来るのを待っている。
―― これは彼女ではない
そう思った瞬間の僕は、自分でも驚くくらい冷静だった。
回避行動をとりつつAR障壁とチャフの展開。火事場の馬鹿力というやつだろう。
夕暮れの暗さも相まって誤魔化しおおせた。

「それにしても」

不愉快な幻影だ。解釈違いも甚だしい。
あんな軽薄な女性でないし、何より俺を好きなわけないだろ。腹立つな本当に

「許さない」


