RECORD

Eno.139 浮季草 斂華の記録

呼び方

 名字+さん、名字+くん、あとは名字+敬称か、役職単体。
 これが一番楽だ。踏み込まず、踏み込ませず、適度に距離を取りながら意識させない。
 誰かを意識しないし、誰かと親しくなり過ぎもしない、意識的な距離感。
 ……時折、言葉が強くなることはあるけど、感情の発露なんてそんなものということで。

 閑話休題。

 だからこそ、意識して呼び方を変える、なんてことは、久しくなかった。
 渾名なんかは、いつの間にか付いてる物だけど、それすら自分からは呼びたくなかった。

 でも、呼び方というものは、この上なく記号的な物だから。
 きっと、一番伝わりやすいだろうと思ったから。

 結局、夏休み前にまた言うタイミングは無かったけれど。
 今度は、自然に言えると良いな。



 ────よすがちゃん。