RECORD
Eno.26 朔 初の記録
「あ、朔さーん」
「…?はい、なんでしょう、XX先輩」
「朔さん、前部長から期待かけられてたっしょ。私たちもそうでさ」
「えっと、……ありがとうございます」
「いやいや!朔さんの努力あってのことだし。部長もそこがすごい〜って言ってたから」
「で、それでさ、提案なんだけど…2年の練習に混じってこれからやってかない?」
「?…1年の練習メニューじゃなくて、2年生と…ということであってますか?」
「そう!どうかな」
「………」
なんか変だと思った。
なんか違和感あると思った。
これは不信だと思った。
でも、それは過去から生まれるものだった。
過去の誰かへの不信から生まれていた。
そんなんじゃダメだった。
認められたなら、前に進めるなら。
それを手に掴まないと。
可哀想な子が周りに認められる。
物語みたいで素敵じゃないか!
「………」
「わかりました」
そろそろ、日暮れも短くなるのが近かった。
夕暮れ時の、色が嫌い。
◇
「えー?!先輩に呼び出されてたと思ったらそうなんだ!」
友人が声を上げて、目を輝かせた。
私も、へえ、とか、はえ、とか、声を漏らしていたと思う。
あの子は選ばれたようだった。
その努力を。
はにかむように、小さく縮こまるあの子を見ながら、もっと自信持ちなよ〜、と友人は背中を叩いていた。
あはは、と笑い声が帰り道にこだまする。
…
あの子はこの輪っかから離れるのだろうか。
友人の方をチラと見た。
なんか、ちょっと悪い気持ちが吹き出しそうになって。
結局、それは塞がれた。
CASE:15
「あ、朔さーん」
「…?はい、なんでしょう、XX先輩」
「朔さん、前部長から期待かけられてたっしょ。私たちもそうでさ」
「えっと、……ありがとうございます」
「いやいや!朔さんの努力あってのことだし。部長もそこがすごい〜って言ってたから」
「で、それでさ、提案なんだけど…2年の練習に混じってこれからやってかない?」
「?…1年の練習メニューじゃなくて、2年生と…ということであってますか?」
「そう!どうかな」
「………」
なんか変だと思った。
なんか違和感あると思った。
これは不信だと思った。
でも、それは過去から生まれるものだった。
過去の誰かへの不信から生まれていた。
そんなんじゃダメだった。
認められたなら、前に進めるなら。
それを手に掴まないと。
可哀想な子が周りに認められる。
物語みたいで素敵じゃないか!
「………」
「わかりました」
そろそろ、日暮れも短くなるのが近かった。
夕暮れ時の、色が嫌い。
◇
「えー?!先輩に呼び出されてたと思ったらそうなんだ!」
友人が声を上げて、目を輝かせた。
私も、へえ、とか、はえ、とか、声を漏らしていたと思う。
あの子は選ばれたようだった。
その努力を。
はにかむように、小さく縮こまるあの子を見ながら、もっと自信持ちなよ〜、と友人は背中を叩いていた。
あはは、と笑い声が帰り道にこだまする。
…
あの子はこの輪っかから離れるのだろうか。
友人の方をチラと見た。
なんか、ちょっと悪い気持ちが吹き出しそうになって。
結局、それは塞がれた。