RECORD
Eno.609 結祈 夜呼の記録
七月七日、神頼み
短冊を飾る場所は流石に人が多かった。
陣形を組んでいったのに短冊を書いている内にバラバラになっちゃって、今なら誰にも見られることはない。
願い事なら沢山あった。
今日のライヴが成功しますようにとか。
色々あった事が悪い夢でありますようにとか。
でも、その時に書こうと思ったものは一つだけ。
多分、私ではどうしても見る事が出来ないと思う願い。
私ではダメで、他の誰かに託すしかできない願い。
信用もされない、何の力にもなれない
助けて貰うばかりで何も望まれない。
お返しがしたい気持ちでさえも受け取ってくれるのは自分の為ではなく私の為なのだろうと
そう、気が付いてしまったから。
彼と似た瞳の色の短冊を選ぶ。
その色にこちらを見て欲しいと、構って欲しいとそんな事を思う日もあった。
でも、今ならその想いも手放せるから
自分の為だけの我儘を手放せるなら、好きだと思ってもいいわよね?
只々幸せを願えるなら、ずっと黙っておけるなら。
認めて大事にしても誰も困らせる事もない。
心配する事くらいは、許してほしい。
心配はするのよ、どうしても。
どうしてそんなに自分の為を厭うの?
どうして何の為にそんなに完璧を目指してるの?
どうして一人で何でもやろうとするの?
あんた、完璧にこなしたってなにも楽しそうじゃない
普通もう少しドヤるわよ、そういう気配が全然ないのよ。
誰かの為になったってわかって、漸く安心したように笑う姿は痛ましい。
……少なくとも私にはそう見える。
こんなの全部、私の思い込みならそれでいい。
でも。笑ってよ、どうか、自分の為に。
自分の為に誰にでもいいからその手を伸ばしてほしい。
誰の隣でもいい。
遠くからでもその姿を見る事が、どうか叶いますように。
そっと短冊に唇を寄せてその願いを置いてゆく。
神様が叶えてくれますように。
そして叶うなら少しでもいい。その手伝いが出来ますように。
陣形を組んでいったのに短冊を書いている内にバラバラになっちゃって、今なら誰にも見られることはない。
願い事なら沢山あった。
今日のライヴが成功しますようにとか。
色々あった事が悪い夢でありますようにとか。
でも、その時に書こうと思ったものは一つだけ。
多分、私ではどうしても見る事が出来ないと思う願い。
私ではダメで、他の誰かに託すしかできない願い。
信用もされない、何の力にもなれない
助けて貰うばかりで何も望まれない。
お返しがしたい気持ちでさえも受け取ってくれるのは自分の為ではなく私の為なのだろうと
そう、気が付いてしまったから。
彼と似た瞳の色の短冊を選ぶ。
その色にこちらを見て欲しいと、構って欲しいとそんな事を思う日もあった。
でも、今ならその想いも手放せるから
自分の為だけの我儘を手放せるなら、好きだと思ってもいいわよね?
只々幸せを願えるなら、ずっと黙っておけるなら。
認めて大事にしても誰も困らせる事もない。
心配する事くらいは、許してほしい。
心配はするのよ、どうしても。
どうしてそんなに自分の為を厭うの?
どうして何の為にそんなに完璧を目指してるの?
どうして一人で何でもやろうとするの?
あんた、完璧にこなしたってなにも楽しそうじゃない
普通もう少しドヤるわよ、そういう気配が全然ないのよ。
誰かの為になったってわかって、漸く安心したように笑う姿は痛ましい。
……少なくとも私にはそう見える。
こんなの全部、私の思い込みならそれでいい。
でも。笑ってよ、どうか、自分の為に。
自分の為に誰にでもいいからその手を伸ばしてほしい。
誰の隣でもいい。
遠くからでもその姿を見る事が、どうか叶いますように。
そっと短冊に唇を寄せてその願いを置いてゆく。
神様が叶えてくれますように。
そして叶うなら少しでもいい。その手伝いが出来ますように。
