RECORD
Eno.26 朔 初の記録
CASE:18
あれだけ基礎だと叩き込まされた走り込みをやらされなくなった。
先輩たちの世話まわりをしなければいけなかったから。
家に帰ってから夜走り込もうとした。
夜は危ないし、1人でそんなことして急に発作でも起こしたらどうするのと怒られたので、できなかった。
ラケットを振らなくなった。
ラケットの管理や道具の管理はメインとなった。
備品を片っ端から直していった。
その途中で手を切っている。
わざとらしく絆創膏を巻いた。
祖父母は何も言わなかった。
いつも転がっている祖父はともかく、祖母は特に。
怪我したよ。
私。
友人と話が合わなくなっていく心地がした。
部活のこと以外は良かった。
いつも違う話をしていた。
部活の話になると、てんで空気が曇るようで、違う話にさらりと切り替わっていった。
2人に申し訳がなかった。
私が入りたくって入った部活だった。
そう言う空気を感じ取ってる2人だった。
夏休みの思い出が瞬間的に錆びつきそうで、考えるのをやめた。
聞かなかったが、一年の間で私は変な噂が立っているんだろう。
媚び売ったって。
そんなことはなくて、3年生の先輩を慕ってたからそれだけで。
だって誰より上手くなりたかった。
あの先輩のように、ううん、あの人より。
堂々として得意を持ちたかった。
私の得意は、もう封じたのだから、他が欲しかっただけ。わがままなこと?
ああでもこれはいけないのだった。
わがままって“可哀想”がられる一歩だった。
不満があるってそう言うことだった。
大丈夫、満たされている。堂々とした。
これで満足しなきゃいけなかった。
与えられているのだから、それに対して文句を言うのは贅沢ものだった。
特別扱いだった。
2年生は私のことを案じている。
友人の2人とは変わらず仲良くしている。
引き取ってくれた2人には可愛がってもらっている。
──私の日常は素晴らしいものだ!
先輩への憧れが色褪せてしまった。
まだ諦めたくなかったから、2年の指示に従っていた。
基礎練をしてないだけだから、まだ他の一年には追いつけると縋った。
人の見てないところで、自分なりに、先輩がいた時教えてもらったことを反復練習した。
家の自室で、それでも筋トレをした。
努力できないなりに努力をした。
でもそれは、置いてかれたくなかったからだった。
夢を追いかけ天を目指すよりも地べたに這いつくばっていた。
目標を目指す輝きはすっかり落ちぶれてしまっているらしい。
でも、必死には違いなかった。
先輩たちの世話まわりをしなければいけなかったから。
家に帰ってから夜走り込もうとした。
夜は危ないし、1人でそんなことして急に発作でも起こしたらどうするのと怒られたので、できなかった。
ラケットを振らなくなった。
ラケットの管理や道具の管理はメインとなった。
備品を片っ端から直していった。
その途中で手を切っている。
わざとらしく絆創膏を巻いた。
祖父母は何も言わなかった。
いつも転がっている祖父はともかく、祖母は特に。
怪我したよ。
私。
友人と話が合わなくなっていく心地がした。
部活のこと以外は良かった。
いつも違う話をしていた。
部活の話になると、てんで空気が曇るようで、違う話にさらりと切り替わっていった。
2人に申し訳がなかった。
私が入りたくって入った部活だった。
そう言う空気を感じ取ってる2人だった。
夏休みの思い出が瞬間的に錆びつきそうで、考えるのをやめた。
聞かなかったが、一年の間で私は変な噂が立っているんだろう。
媚び売ったって。
そんなことはなくて、3年生の先輩を慕ってたからそれだけで。
だって誰より上手くなりたかった。
あの先輩のように、ううん、あの人より。
堂々として得意を持ちたかった。
私の得意は、もう封じたのだから、他が欲しかっただけ。わがままなこと?
ああでもこれはいけないのだった。
わがままって“可哀想”がられる一歩だった。
不満があるってそう言うことだった。
大丈夫、満たされている。堂々とした。
これで満足しなきゃいけなかった。
与えられているのだから、それに対して文句を言うのは贅沢ものだった。
特別扱いだった。
2年生は私のことを案じている。
友人の2人とは変わらず仲良くしている。
引き取ってくれた2人には可愛がってもらっている。
──私の日常は素晴らしいものだ!
先輩への憧れが色褪せてしまった。
まだ諦めたくなかったから、2年の指示に従っていた。
基礎練をしてないだけだから、まだ他の一年には追いつけると縋った。
人の見てないところで、自分なりに、先輩がいた時教えてもらったことを反復練習した。
家の自室で、それでも筋トレをした。
努力できないなりに努力をした。
でもそれは、置いてかれたくなかったからだった。
夢を追いかけ天を目指すよりも地べたに這いつくばっていた。
目標を目指す輝きはすっかり落ちぶれてしまっているらしい。
でも、必死には違いなかった。