RECORD

Eno.270 猫の記録

子猫の記録24

たましいのはなし、こころのはなし。
さいきんのなやみのこと。

『かこ』は、『かこ』というなまえでかためられた
たくさんのねがいで、たましいで、おもいで、おはなしで。
でも。さいきんきがついたこと。

『かこ』は『かこ』なんだってこと。

かこは、たくさんのおもいとか、ねがいがうずまいてて
それをまとめるのはとてもたいへんで

どのたましいもすくえるようにって、あのときかこはおもって
かこのなかのみんなにことばをかけたから。

かこのなかにある、ひとつは。
きちんとかえそうっておもって。本来あるべき人の元へ

ちがう。ほんとうは。
からっぽになっちゃえばいいって。
ちょっとだけ、おもって。

かこはわるいこです。
かこは、かこでありたいから。
みんなののぞむような、いいこじゃ、ほんとうはないんだよ。


かこは、やくそくもやぶってる。
まもられるだけのそんざいでありたくないから。

さきへいくみんなのあとをおいかけたくて。
とりのこされたくないから
そのままでいたくなくて。

おいていかないでほしいとおもって。
ぼくのなかの、だれかじゃなくて、ぼくをみてほしくて。
でも、ぼくは、ぼくがわからなくて。

のぞまれてうまれたのに。
そののぞみからきっとぼくはちょっとずつはなれている。
だから、いつかぼくは、きえちゃうかもしれないけれど。
それすらもいやだっておもって。

ぼくはきっと、あのひとののぞむりかいしゃにはなれない。
だから。だから、ぼくはぼくなりに、せいちょうして
りかいしゃじゃなくて、ささえられるひととして
のぞまれてじゃなくて、なりたいように。

ぼくは、のぞんだひとといっしょなんだ。
だれにもおいていかれたくない。

きょう、ぼくはじぶんのねがってしまったことをしった。
だれかとずっといっしょにいたいって。
たぶん、そういうねがいなのだとおもう。

ひとは、ながくいきられなくて。
ひとは、きゅうにいなくなって。

ぼくはそれをしっている。

だから、ずっと。
ずっと、だれかといっしょがよかった。
ずっといっしょにいてほしかった。
ずっといきていたいと。

ぼくがのぞんでてをつないだ、だれかはだれだった?
それも、わかってる。

あのひとは、ずっとはいっしょにいてくれない。
こっとだって、きっとそう。
りかいしゃとして、うまれたぼくは、あのひとたちのかこも。
おもいもしってるから。

だから、いまのまま。しあわせのままでいいんだ。
ずっとなんていうわがままは、みんなをきずつけるから。

さいきんずっと、さびしい。
さびしいがつづいている。

そういうおはなしをよくきくから?
みんながまえにすすんで、いばしょをみつけたから?

いいことを、すなおによろこべないよ。
ほんとうのはなしをききたくないよ。



ねがいごと、こんなねがいならないほうがいいよ…



ここから先は、ぐちゃぐちゃの線で埋め尽くされている。
くしゃくしゃになったメモだった。