>>5157124
「えぇと……軽音部の学生さんが、ライブをしたり……
あ。あと、抽選会とかあって、
クラスの子がふたりと、あと、お兄ちゃんが
大当たりしたんですよ」
たぶん、クラスの席になっていたのはこのあたり。
立ち止まって、ステージがあったのはあっちの方で、って
指さしたりして。
「……みんな、お兄ちゃんが当たったんなら、
わたしが当たったのと同じようなものだよって。
一緒になって、お祝いしてくれて……」
「お兄ちゃんが当たったことも…ですけど、
そのことも、すごく、うれしかったんです」
指した先を見つめ、目を細める。
指先に少しだけ、また力が籠った。
郷愁というにはまだ2ヶ月しか経っていない。
だというのに。
▽
RECORD
Eno.107 芟花萌花の記録
⋆*ꕤ︎︎ AM 7:05
朝が来る。
目が覚める。
夢を見た。
ただ、どんな夢だったかが
よく思い出せない。
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忘れてしまったことが、
もう手の届かない場所にあることが、
すこし、寂しく感じるくらいに。
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でもそれって
……何も、夢に限った話じゃないか。
―――なんて。


そんな、いつも通りの
朝の話。
︙
目が覚める。
夢を見た。
ただ、どんな夢だったかが
よく思い出せない。
でも、きっと
いい夢だったんだと思う。
忘れてしまったことが、
もう手の届かない場所にあることが、
すこし、寂しく感じるくらいに。
「……」
でもそれって
……何も、夢に限った話じゃないか。
―――なんて。

「……支度、しないとね」

「今日の朝ご飯、何にしようかな」
そんな、いつも通りの
朝の話。
