RECORD

Eno.270 猫の記録

子猫の記■25

『××は死んだらどこに行くのでしょうか』

『とおいほしぞらにいくのでしょう』
『とおい星の海にいくのでしょう』

『なら、またあえるかもしれませんね』
『また、いつか』

………
……


しんだいきものは、にじのはしをわたって、おほしさまになるそうです。
もしかしたらぼくは、もともとはそういうもので、おほしさまになって。
ねがいをかなえて、もどってきたのかも。
どうだろう。

とおいおほしさまをみて。
たくさんたくさんかんがえた。

ぼくは、ひとになれましたか。

よりそうものに、なれているのでしょうか。


エンにもないしょのこと。
ぼくはすこしだけ。むりをしてしまったみたいです。
たぶん、しんぴのつかいすぎ。
ねむるじかんがふえた。からだがちょっとだけいたくて。
せからは、はねがぬけおちては、またはえ、ぬけおちる。
せなかのきず。いたみにはなれてきた。

さいきん、しんぴについてようやくきがついたことがあります。
ぼくはどうにも。こねこと、あのこのうわさと、おもいで、のぞみ、おはなし。
そういうのをかたちにできるのだと。

だからそう。すべてがいいものとはかぎらない。

ねこになりたいしょうじょが、そらをとび。
ひとはいった。うわさした。

じっさいにある、ねこのしょうじょうといっしょだと。
ねこつきになったのだと。

そこからてんじた、つばさねこ、てんしねこのうわさ。
それをいいはじめたのは、まぎれもなく、あのこのかぞくだった。
そうであれとのぞまれた?

はねのはえたねこ。けれどそらはとべないねこ。

はねはくずれて、おちていく。

あかくそまる。おつきさまにはとどかない。

せなかがいたくなる。
このいたみもしっている。

せなかがいたむたび、おもいだす。
だれかのきおく。



『ねぇ。✕✕✕』
『私たちは家族ですから、ずっと一緒ですよ』


『なんだか妹みたい』



きのうはいいひでしたか?
きょうはいいひでしたか?
あしたもいいひになるといいですね。

だれかのことば。

また、あした。

それは、あしたもあなたが、しあわせでありますようにっておまじない。

あなたが、あしたもいきられますようにって。
いのちはとつぜんきえちゃうから。

それだけは、おぼえてた。