RECORD

Eno.60 千夜 理央の記録

『おにいちゃん』5/9:1

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『おにいちゃん、これあげる!』
『おっえらいぞ■■■、ちゃんとできたな!』

『お兄ちゃん、怪我?ばんそうこう持ってきた』
『ありがとう■■■、もう大丈夫だ』

『今日は■■■が~でな、■■■は~だったんだ!』
『そうだったのね、教えてくれてありがとう理央!』



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『理央先輩は優しい人だと思ってた、だから告白した』
『付き合ってくれて、私の事大事にしてくれて、それは間違ってはいないけど』

『でも、【私だけを愛してくれてる】んじゃなくて!』
『あなたのその優しさは【ただの子供扱い、兄貴気取り】じゃない!』
『理央先輩には私だけを見てほしかったのに…!』
『妹扱いされるだけなら、私ただの後輩に戻る!』



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「~~~~~~~ッ!!」




俺はそうやって育ってきたから。

俺はそうして幸せだったから。

俺はそれを善しと思っていたから。

俺はそう在っただけであり。

俺はこれからもきっとそうでしか在れないのかもしれない。

周りの幸を見守り喜ぶことは悪いことなのか?

傲慢と嗤うならそこで嗤っていろ。

これが俺たる千夜理央だ。

俺はこれ以外の生き方を知らない。

「………」



「俺はまだ弱い」



だからこそ。

俺はこれからこれ以外の生き方を見つけにひとりになった。