RECORD

Eno.344 本田健斗の記録

幸せな眠り

アレクさんから教えて貰って頑張って愛しい人の羽を繕っていく。最初は上手く行かなくてくすぐったがられてしまったけれど今はウトウトと無防備な様子で羽を繕われている。

そんな様子が愛しくて、くすぐったくならないように慎重に羽を整えていけば眠りかけていたアレクさんがついに眠りに就いた。

膝の上で眠るアレクさんの頭を撫でてそしてその寝顔を眺めるだけで本当に幸せだ、忙しかったこれまでが嘘のような穏やかな時間が流れていってあれからまだ1日と少ししか経っていないのが信じられない。

今の自分はまだ眠らなくても全く問題が無いから今日はギリギリまで愛する人の可愛らしい寝顔を見ていようか。
こんな事が出来るのも『洗礼』を受けたからで、そして新しい名前である『  』を授かったからだ。それならやっぱりわたくしはあの方の力になりたい。それにアレクさんと……妻と過ごす安住の地が欲しいのですから奪いに行くのならその手伝いをしたい。馬鹿な事を、止めないと。無理でもこの事を管理局に伝え……

「……うるさい。」


まただ、また心が怪奇化け物成る堕ちるのを邪魔するような声が頭の中で聞こえる。このまま受け入れれば更に幸せになれるのにどうして……幸せな気分がちょっと崩れてしまいました。こうなってしまってはこれ以上起きているよりはゆっくりと眠るべきでしょう。今日も愛する人と眠れるのはやっぱり幸せです。このまま限界の時が来てしまうまでこんな日々をずっと送っていたいですね。