RECORD

Eno.2716 春夏冬 千尋の記録

追憶、水底。

…………海は、"僕"をどれだけ『暖かく』包んでくれるだろうか。
足先だけ浸かってみたんだ。やっぱり、冷たかった。冷たかったけど、少し……暖かったんだ。
誰も知らない深夜。僕だけの時間。自由な、時間。
記憶だけが、足だけに刺さる。

暖かさを忘れないように、しまっておいた。
足を引き上げて、空気に触れた。いたい。
安心したのか、どうか……よくわからないけれど、明日もがんばれる気がする。
『オレ』という仮面をつけて、どうしようもない" "は捨てる!!

さーて、帰ろっと!!
水底にある僕の素顔が、見つからないといいな。