RECORD

Eno.344 本田健斗の記録

戦争が終わって

それでも翼は残って、怪奇化が以前より進んでしまった。

恨みや怒り、悔しさに無力感は消えなくて、けれど暖かい思い出も残ってしまって。

生き残ってしまった以上生きなくてはいけないらしくて、恋人であるアレクさんも同じく洗礼されていたから、やっぱり自分は幸せになっていいのだろうかと思うことはアレクさんもそうあるべきだと決める事になってしまうからそう思うことは許されなくて。

……今は戦争が終わって体に残った後遺症はともかく精神は完全に洗礼から解放された安堵よりも、様々な苦しみが自分を苛んでいるのは、やっぱり自分が弱いからなのだろうか。