RECORD
Eno.361 ジャンヌ土岐マリアムの記録
最近の出来事②
百鬼夜行のことを書いている途中で寝てしまった。
どうやら色々疲れているようだ。……まぁ、仕方のないことだが。
続きを書いていこう。
ゼーグヌングとの戦い。
彼女は、武器を自在に作る能力を有していた。その「能力」ばかりが愛されていたのだろう。
そこに言霊院との出会いがあり、彼からの愛情を信じるようになった。
──だが、それはあまりに危ないものだと私には思えてならなかった。
「誰誰のために戦う」というのは、普通なら色々な世界を見て、その上で決めるべきことだから。
ひどい世界から救ってくれたただ一つのことだけを見て決めることではないから。
幸い、彼女を捕虜にすることは出来た。だから、私は提案した。
「多くのものを見て、色んな人と交流して。その上で私たちの側に来るか言霊院に殉じるかを決めて欲しい」
と。
彼女は了承してくれた。5年後、6年後──彼女がもし言霊院の愛に殉じると決めたとして、私の提案にしっかり乗ってくれた上でそれを決めたというのなら、私が誇り高き戦士の相手をしに行こうと付け加えて。
そして、おそらくは私が相対した者の中で最強の敵。
体高70mを超える大怪獣。「雷霆獣」という洗礼名を受けたその大怪奇は、元は管理局の追っていたワニ型怪奇だったそうだ。
莫大な神秘をこちらも使えるようになる特殊な装備がなかったらまず勝てなかっただろう。
だが、この怪奇との戦いの最中。怪奇たちと人間たちの間の絆を見ることが出来た。
言霊院は、解析によって神秘が失われ怪奇の立場が危うくなる中、強烈なイメージと畏怖を引き起こすことによってその存在を助けようとしたのだろう。
だが、雷霆獣との戦いの中で見れた人間と怪奇の間の絆は、そうした問題に対する一つの架け橋になれると信じている。
あとは、心装部の活動について。
メタフィジカという精神に不安定さを引き起こす武器を持っている以上、それを安定させる訓練や休養は大事なものだ。
ということで滝行と温泉旅行に行ってきた。
滝行については、私は初めてやった。というのも、吸血鬼の神秘の呪いのせいか、水泳の時間に友達から「悪魔のフルーツでも食べたの?」と言われるくらいには泳ぎが下手だったからだ。
ただまぁ、たとえ流されたとしても他の人達が助けてくれると信じて入ってみた。そしてやりきった。
……途中、変な雑念が入ってきはしたが。
滝行を終えた後、橘さんから質問される。
「百鬼夜行の後、エンダー化とかの危険はなさそうか?」と。
確固たる主張のあった敵との戦いだ。それも、橘さんは半エンダーをしていたレベルの強敵。
私を心配してくれるのも道理ではある。だからだろうか、
「私は、半エンダーの兆候すらない。『ブラッディマリー』と呼ばれるレベルで色んな者を斬ってきた。それでも、だ」
と話した時に
「心が死にかけてるんじゃないのか? それは全然健全とは呼べないぞ」
と言われた。
そうなのだろうか……。
ならば、私が見た「夢」の中で鈴菜に言われた「マリーは修羅にはならないよ」という言葉は……あれは、やはり私の心が移した願望とかだったのだろうか?
……とりあえず、奏が寒さにめっぽう弱いことだけは判った。
最近寒いし、何か温かくなるものを贈ってあげたいものだ。
その後日、キリエさんと話す。
その「夢の事件」の戦闘で彼女が出した技「キリエ・エレイソン」。
そこに込められた意図を。
私にはどうしても赦せない人が居る。けれど私の大切な人はその人を赦した。
その狭間で悩んでいると伝えれば。彼女はこう語ってくれた。
「貴方は亡くなった後でも愛してた人に尽くしたい?
それともこれだけは愛でも反するほどの怒り?
それが聞けないことには私は答えられない」
それを聞けて、ようやく気づけた。私は、まだそれすら定まっていないのだと。
だから……まずはこの問いに答えらえるようになろう。
きっと、そこに全部繋がっている。
橘さんからの疑問も。鈴菜が言っていたことの意味も。
……もう遅い。温泉旅行のことは、次に書こう。……そう、「最悪の邂逅」と共に
どうやら色々疲れているようだ。……まぁ、仕方のないことだが。
続きを書いていこう。
ゼーグヌングとの戦い。
彼女は、武器を自在に作る能力を有していた。その「能力」ばかりが愛されていたのだろう。
そこに言霊院との出会いがあり、彼からの愛情を信じるようになった。
──だが、それはあまりに危ないものだと私には思えてならなかった。
「誰誰のために戦う」というのは、普通なら色々な世界を見て、その上で決めるべきことだから。
ひどい世界から救ってくれたただ一つのことだけを見て決めることではないから。
幸い、彼女を捕虜にすることは出来た。だから、私は提案した。
「多くのものを見て、色んな人と交流して。その上で私たちの側に来るか言霊院に殉じるかを決めて欲しい」
と。
彼女は了承してくれた。5年後、6年後──彼女がもし言霊院の愛に殉じると決めたとして、私の提案にしっかり乗ってくれた上でそれを決めたというのなら、私が誇り高き戦士の相手をしに行こうと付け加えて。
そして、おそらくは私が相対した者の中で最強の敵。
体高70mを超える大怪獣。「雷霆獣」という洗礼名を受けたその大怪奇は、元は管理局の追っていたワニ型怪奇だったそうだ。
莫大な神秘をこちらも使えるようになる特殊な装備がなかったらまず勝てなかっただろう。
だが、この怪奇との戦いの最中。怪奇たちと人間たちの間の絆を見ることが出来た。
言霊院は、解析によって神秘が失われ怪奇の立場が危うくなる中、強烈なイメージと畏怖を引き起こすことによってその存在を助けようとしたのだろう。
だが、雷霆獣との戦いの中で見れた人間と怪奇の間の絆は、そうした問題に対する一つの架け橋になれると信じている。
あとは、心装部の活動について。
メタフィジカという精神に不安定さを引き起こす武器を持っている以上、それを安定させる訓練や休養は大事なものだ。
ということで滝行と温泉旅行に行ってきた。
滝行については、私は初めてやった。というのも、吸血鬼の神秘の呪いのせいか、水泳の時間に友達から「悪魔のフルーツでも食べたの?」と言われるくらいには泳ぎが下手だったからだ。
ただまぁ、たとえ流されたとしても他の人達が助けてくれると信じて入ってみた。そしてやりきった。
……途中、変な雑念が入ってきはしたが。
滝行を終えた後、橘さんから質問される。
「百鬼夜行の後、エンダー化とかの危険はなさそうか?」と。
確固たる主張のあった敵との戦いだ。それも、橘さんは半エンダーをしていたレベルの強敵。
私を心配してくれるのも道理ではある。だからだろうか、
「私は、半エンダーの兆候すらない。『ブラッディマリー』と呼ばれるレベルで色んな者を斬ってきた。それでも、だ」
と話した時に
「心が死にかけてるんじゃないのか? それは全然健全とは呼べないぞ」
と言われた。
そうなのだろうか……。
ならば、私が見た「夢」の中で鈴菜に言われた「マリーは修羅にはならないよ」という言葉は……あれは、やはり私の心が移した願望とかだったのだろうか?
……とりあえず、奏が寒さにめっぽう弱いことだけは判った。
最近寒いし、何か温かくなるものを贈ってあげたいものだ。
その後日、キリエさんと話す。
その「夢の事件」の戦闘で彼女が出した技「キリエ・エレイソン」。
そこに込められた意図を。
私にはどうしても赦せない人が居る。けれど私の大切な人はその人を赦した。
その狭間で悩んでいると伝えれば。彼女はこう語ってくれた。
「貴方は亡くなった後でも愛してた人に尽くしたい?
それともこれだけは愛でも反するほどの怒り?
それが聞けないことには私は答えられない」
それを聞けて、ようやく気づけた。私は、まだそれすら定まっていないのだと。
だから……まずはこの問いに答えらえるようになろう。
きっと、そこに全部繋がっている。
橘さんからの疑問も。鈴菜が言っていたことの意味も。
……もう遅い。温泉旅行のことは、次に書こう。……そう、「最悪の邂逅」と共に