RECORD
Eno.361 ジャンヌ土岐マリアムの記録
温泉旅行の記録、そして、最悪の邂逅
11月の上旬、私は心装部のみんなと温泉旅行に行った。
心身を共に癒すために。
場所は、奏の住んでいる赤虹閣。大人数を招いて温泉旅館としても使えるということで甘えさせてもらった。
1日目は、正直カオスだった。
みんなで花札をやろうとしたのだが、その罰ゲームに私が軽い気持ちで言った女装が採用。
ハク君がたくさんの衣類をもってもいたのでそのままコスプレ大会となってしまった。
かくいう私も、奏が料理を作ってくれるというのでそれを手伝うと申し出た後に彼女との勝負に負けたため、フリルのついたエプロンを着る羽目になった。
まぁ、奏から好評だったからいいか。
……そう言えば、最初奏と橘さんが花札で決着ついたときにどんな罰ゲームをしてたんだろう。今度聞いてみるか。
奏と私が共同で作った(と言っても、私は皮むきとか下ごしらえがメインだったが)料理を楽しんだ後は温泉へ。
温泉での会話は色々と刺激的だった。
何せ、橘さんがとにかく恋愛事情を聞いてくる。それも、プラトニックなものでなく「そういう事情」まで。
だが、彼女がどうやら大切な人を喪ったらしいと推測できれば、その意味合いは大きく変わった。
……私も、鈴菜に想いを伝えていたらどうなっていたんだろうか。
その後、私は口を滑らせて百鬼夜行中に胸部に大けがを負ったことを奏に言ってしまう。
そして、私が自分の身体のことなどどうでもいいと思っているということも。
奏は、そんな私をしっかりと叱り飛ばしてくれた。
本気で私のことを心配してくれていた。
今思い出せば、あんなにありがたかったことはない。
もっと、強くなろう。奏やみんなに心配をかけず、それでいてしっかりと敵を倒せるように。
お風呂から上がった後、女子部屋にて……私は、そんな奏に対して話をした。
鈴菜を殺したのが私であること。
だからこそ、そんな罪人である自分を許せずムチャもしていたこと。
そして……そんな自分が、5年先のことを話せるようになっていたこと。
そのキッカケは他でもない、ふな祭りの時の奏との会話にあったということ。
奏はそれを聞いて「どう致しまして」と言ってくれた。
何度も何度も奏に対する気持ちを重ねていっている私だが。この時は、またさらにそれが重なることとなった。
そうして、温泉旅館での楽しい二日間はあっという間に過ぎ去っていった。
────────
だが、幸福は長くは続かない。
その数日後。事件が起こった。
私が誅殺した暁月四音が復活し、悪行の限りを働いていた。
私たちはそれに対応していたのだが……
四音が暴走し、巨大な力の奔流により動けなくなる。
だが──その四音は、力の奔流をモロに受けて私が気絶している間に倒されていた。
奏から聞けば、四音の攻撃を無傷で乗り切り、膨大な火力で屠ったという。
やがて目を覚ました私は、四音を倒した男を見てすぐに怒髪天となる。
緋月啓真が、そこにいた
瑠花を殺し、鈴菜の両親を炎で惨殺し。私がヴラディスラウスの暴走を許すきっかけとなった事態を作った男。
取り逃がしはしたが、アイツは必ず私の元へと来るだろう。
その時のデータは既に回収し解析しているとのこと。
いよいよ、話す時が近づいている。「カークスの火種」の場所さえわかれば、私は全てを話す。
機密に関する情報も、その段階なら話せるだろうから。
その日に備えて──これから、私の生い立ちを書いていこう
心身を共に癒すために。
場所は、奏の住んでいる赤虹閣。大人数を招いて温泉旅館としても使えるということで甘えさせてもらった。
1日目は、正直カオスだった。
みんなで花札をやろうとしたのだが、その罰ゲームに私が軽い気持ちで言った女装が採用。
ハク君がたくさんの衣類をもってもいたのでそのままコスプレ大会となってしまった。
かくいう私も、奏が料理を作ってくれるというのでそれを手伝うと申し出た後に彼女との勝負に負けたため、フリルのついたエプロンを着る羽目になった。
まぁ、奏から好評だったからいいか。
……そう言えば、最初奏と橘さんが花札で決着ついたときにどんな罰ゲームをしてたんだろう。今度聞いてみるか。
奏と私が共同で作った(と言っても、私は皮むきとか下ごしらえがメインだったが)料理を楽しんだ後は温泉へ。
温泉での会話は色々と刺激的だった。
何せ、橘さんがとにかく恋愛事情を聞いてくる。それも、プラトニックなものでなく「そういう事情」まで。
だが、彼女がどうやら大切な人を喪ったらしいと推測できれば、その意味合いは大きく変わった。
……私も、鈴菜に想いを伝えていたらどうなっていたんだろうか。
その後、私は口を滑らせて百鬼夜行中に胸部に大けがを負ったことを奏に言ってしまう。
そして、私が自分の身体のことなどどうでもいいと思っているということも。
奏は、そんな私をしっかりと叱り飛ばしてくれた。
本気で私のことを心配してくれていた。
今思い出せば、あんなにありがたかったことはない。
もっと、強くなろう。奏やみんなに心配をかけず、それでいてしっかりと敵を倒せるように。
お風呂から上がった後、女子部屋にて……私は、そんな奏に対して話をした。
鈴菜を殺したのが私であること。
だからこそ、そんな罪人である自分を許せずムチャもしていたこと。
そして……そんな自分が、5年先のことを話せるようになっていたこと。
そのキッカケは他でもない、ふな祭りの時の奏との会話にあったということ。
奏はそれを聞いて「どう致しまして」と言ってくれた。
何度も何度も奏に対する気持ちを重ねていっている私だが。この時は、またさらにそれが重なることとなった。
そうして、温泉旅館での楽しい二日間はあっという間に過ぎ去っていった。
────────
だが、幸福は長くは続かない。
その数日後。事件が起こった。
私が誅殺した暁月四音が復活し、悪行の限りを働いていた。
私たちはそれに対応していたのだが……
四音が暴走し、巨大な力の奔流により動けなくなる。
だが──その四音は、力の奔流をモロに受けて私が気絶している間に倒されていた。
奏から聞けば、四音の攻撃を無傷で乗り切り、膨大な火力で屠ったという。
やがて目を覚ました私は、四音を倒した男を見てすぐに怒髪天となる。
緋月啓真が、そこにいた
瑠花を殺し、鈴菜の両親を炎で惨殺し。私がヴラディスラウスの暴走を許すきっかけとなった事態を作った男。
取り逃がしはしたが、アイツは必ず私の元へと来るだろう。
その時のデータは既に回収し解析しているとのこと。
いよいよ、話す時が近づいている。「カークスの火種」の場所さえわかれば、私は全てを話す。
機密に関する情報も、その段階なら話せるだろうから。
その日に備えて──これから、私の生い立ちを書いていこう