RECORD

Eno.609 結祈 夜呼の記録

合同文化祭終了

終わった。
家に帰ってきてベッドにそのまま倒れこむ。

ああ、汗もかいてるのに。着替えないと。お化粧落とさないと。
でも、もう限界。
身体が動かない。

抜いた血が戻るのには約二週間、あれからそんなにたっていない。

大丈夫、やりきれた?
大丈夫よ、誰にも、北兎先輩にすらも気づかれてない。
私は元気に見えたはず。
髪が白いのは顔色が隠せて楽だ。

ああ、でも
頑張って良かったな、楽しかったな。

カジノ、立ってるのが精いっぱいで何にもできなかったけど。
舞台、ちょっと焦ってミスってたけど。

……眠いや、少し眠ろう。

…………
……………歌いたかったな。

お守りに懐に入れていた鷲の描かれたピックを握りこむ。
いつの間にか意識は落ちて行った。

その日は、楽しい夢を見た気がする。