RECORD

Eno.104 虚戯 遊真の記録

学問と信仰と世界について

「ねえねえ」

「あれなぁに?」

父と母を大いに辟易させた、幼少の頃の口癖。
それがおそらく芽吹きであったと、今でも記憶している。
未知を探求する理由で、尽きることのない知識欲の根源。
それは時には道の端の道祖神の存在理由であったし、時には毎年参加する地元の祭りの起源であった。

存在には目的があり、それを遡ればさらに多くの要因が絡まり、別の存在へと繋がっていく。
無限に広がる因果の縁を夢中で追いかけるうちに、やがてその行為には学問という名前が与えられた。
細い糸を手繰り寄せるたび、その先に繋がるものの底知れなさを知る。それを繰り返した末に、それを見出した。
物理的な世界ではなく、もっと包括的で、普遍的な何か。

『説明できないものを一つ一つ紐解いた先に、何か、
 とても絶対的で、人間じゃ分かりきれないような
 大きなものに繋がっているんじゃないかって。』


「それが俺の本能」

「俺の信仰せかい