RECORD

Eno.424 甘露 進の記録

通信ログ:カレントコーポレーション⇆神秘管理局

神秘管理局:データの共有に感謝します。

 カレント:仕事ですから。…いえ、使命ですから
      言った方がお好みですか?

神秘管理局:どちらでも変わらないよ、やることは。

甘露 繋アマツユ ツナグ
18歳 身長169cm
束都京帝大学文学部文学科 在学




神秘管理局:さて、これが甘露アマツユ兄弟のお兄さんの方か。

 カレント:似てますよねえ。弟さんの話をしたら、
      「一卵性なんです」と言ってました。


神秘管理局:ふむ…『失くした二つ一組の片方さえあれば、
                 それを復元できる』

      応用性が高そうな神秘だ。
      ウチに来てくれれば有用そうなアイテムが
      いくつかあった…と思うのに。

 カレント:本人の意思でこちらのインターンシップ生に
      なったんですよ。それは過ぎた話です。
      本題はこっちなのですが。



神秘に遭遇した日:裏世界アザーサイドのことを指すならば、数日前。
所有する神秘のことを指すなら、産まれた時から。


推定神秘率:37.0%





神秘管理局:……甘露 進は15.0%
      この世界の人間の中では高い水準程度、に
      収まっていたが……これは?

 カレント:彼らの持つ神秘は、
      幼い頃から使い続けられていると。

神秘管理局:だから人目に晒されて減衰したと……

 カレント:減衰してこの数値なのですか?



 カレント:人目に晒されて減衰が始まったこと自体は
      事実でしょう。……弟さんは、
      どちらかが怪奇である可能性を
      示唆したりされましたか。

神秘管理局:いや、そういったことは言われなかった。
      それに彼の自認は表世界の人間だった。
      知識、認識、理解力ともに。

 カレント:ではその実態が異なるとしたら。
      異世界から来て、我々と同じ姿をしている
      アノマリーや異世界人も多いでしょう。
      我々がいるこの世界ですら
      『現代によく似た形をしていて、
      それでいて全く異なる、どこかの異世界』

      と称されているとか…!

神秘管理局:しかし認識はこちらと何ら変わりない。
      単に能力が突出しており、
      世界に認識されるよりも神秘強度が
      高かった可能性もまだ捨てきれないぞ。

 カレント:……その線もありますか。
      それにしても、強すぎる気がします。
      18年間能力を表世界で宿し、使い続けて、
      今なお神秘が残っているなんて……

神秘管理局:落ち着いていただきたい。
      私だってこの道のプロなんだから、
      あらゆる可能性を考えていきたい。
      だから、貴方から提供いただいた話も
      考慮すべきだろう。

 カレント:彼らを裏世界アザーサイドで行われる戦闘依頼には
      就かせるべきでしょうか。
      どちらかが本性を表すかも。

神秘管理局:やってみないと分からないな。
      神秘の凶悪さに関しては
      進くんの方が圧倒的に上だ、
      それを見て判断する事にしよう。