RECORD

Eno.21 一陣雷者の記録

2. 某日 何処かに書き込まれた文

あやかしの地
人ならざる者の街

母さんが知ろうとしている場所

怖がらせ、おそれさせようとして、化かす姿が
俺には怖くもおそろしくもなかった

なつかしいんだ

属すべきはこの物怪の国だと
愛があるとしたらこの裏の世界だと
夕暮れと明け方でできたこの宙が
非規定を基底として結ぶこの空間が
俺には望ましいのだと

母さんではないものがそう言っている

だけど

あるはずないだろう
母さんの理想より望ましいものなんて